okatake2015-12-06

昨日、晴天。「どむか」主宰カエリヤマさんからもらった美術館招待券のうち一枚、五島美術館「一休展」へ行ってきた。こんなことでもなければ、足を運ぶまいと思ったからだ。最寄り駅は「上野毛」。吉行淳之介上野毛じゃなかったか。みな所得が高そうな閑静な住宅街。途中、多摩川へ向かって、ストンと坂が落ちている。「一休展」は盛況だった。書画の類が多く、素養がないため、じっくり見てもわからない。ただ、一休が雀を可愛がっていて、死ぬと法号をつけ、それを書にしているのがおもしろかった。むしろ、斜面に作られた日本庭園に堪能する。「お庭だけ」と、見にくる人もいるようだ。それもぜいたくなこと。あちこちに石仏、野仏がある。池には鯉、さまざまな樹々。手入れが大変だろうな。茂みの穴に顔をつっこんで、鳥の声を聴いている青年がいる。
このところ、移動はスマホの動画サイトで、志ん朝米朝の落語をただ聞いている。これがなかなかいい。周りがスマホをいじくっていても気にならなくなった。これもいいこと。
どうにか織田作之助五代友厚』解説5枚を書く。
本日は「西部展」最終日。とんぼ書林さんと会話する。越後屋さん出品から、付録マンガ2冊、学習雑誌付録のボードゲーム(双六)を買う。才谷屋さんからは、東京オリンピックにあわせて展示され、写真集にした『日本・カラー1964』(平凡社)を買う。「ささま」、「盛林堂」と流れて行って、音羽館で「音楽的日乗 スローハンド おとなのフォーク&ロック読本」という雑誌を買う。エレックで発売された8曲を収めたCD付き。こんなの見たことない。フォーク小僧としては、見逃せない物件。
そういえば、先日、玉川上水をサンポし、足湯に浸かっていたら、隣りの老人から「ご主人」と話しかけられる。裁判の傍聴マニアらしく、その楽しみについて延々講義を受ける。天狗湯での「旦那」おじさんもそうだったが、ぼくはそんなに親しみのある外見(口髭がある)とは自分では思えぬが、どこか隙があるのだろうか。こういう人は、こちらには質問しない。どこに住んでるのか、とか、どんな仕事をしているのかとは聞かない。自分の喋りたいことだけを喋るタイプだ。こっちもその方が楽なのだが。