スマホ、デビュー!

そうか12月か。そのわりに陽射しが暖かい。うらうらと今年も過ぎていくのか。先日、駅へ向かう途中、路上でクレジットカードの入ったパスケースを拾って、その足で交番へ届ける。「親切な方が拾われた、ということでいいですか」と問われ(つまり、お礼の連絡とか不必要)、「それで十分です」と答える。いいことをしたい年の瀬である。愚かなことで身を汚すより、善行を重ね、少しでも明るい野へ、たとえささやかでも自分を運びたい。機嫌よく、日々を過ごすために。
本日、らくらくフォン(メールも検索もできず、ほとんど糸電話状態)から、らくらくスマホに切り替える。どうせなら、検索が外出先で出来た方が便利、ということと、家族二人がスマホで、三人に増えると、支払いがお得になるといったことから。あれほど嫌ったスマホだが、これで、電車内でスマホ族に囲まれても、これまでより寛容になれそう。その意味も大きかったのである。それでもぼくは、これまで通り、車中では本を読むが。さっそくユーチューブで吉田拓郎「今日までそして明日から」スタジオライブを拾い、その画像の美しさに驚く。ちょうど、昼飯どき、BSで「秋日和」を最後15分ほど見て、デジタル修復後の美しい画像に驚くと同じ、である。山本富士子の美しさにため息。二度ほど、本物にお目にかかったことがある。
今夜の「オトパラ!」(ニッポン放送)では、出演中、長崎の図書館での講演を聞いたというリスナーから、番組宛てにコメントがメールで入ったのには驚く。長崎では野呂邦暢文学について話したのに、今晩はエロ歌謡について、だった(応蘭芳の話をする)。野呂邦暢と応蘭芳あるいは辺見まり、その落差に驚かれたのではないか。来週火曜には、「オトパラ!」に松崎ナオさんが出演。スタジオで生で歌われる。ぼくもスタジオにそのまま残る予定。再会が楽しみだ。忘れられていたら、ショックだが。
今週、あと3つほど締め切りがあり、気を引き締めて乗り越えよう。共同通信社から書評依頼あり。これは来年の締め切り。先のスケジュールが埋まると、ホッとする。息を抜けない、ライター稼業だ。