くもり空のなか、自転車で午後、国分寺の中心地へ。「雲波」へ顔を出すが、佐藤さんはお留守。滝口明男『上り列車の時代の歌』という、歌謡曲と上京をテーマにした本を500円で買う。22、23と連休、国分寺ブックタウン・フェスティバルhttp://www.n95.jp/blogs/kokubunjibooktown/post-26440/
が開かれている、もとまち交流館を目指す。あちこちで、イベントが同時開催、そぞろ歩く人の姿が目立つ。市民であるのに、「交流館」は初めて。ちょっと迷う。会場には、先日の「国分寺村上春樹」でお世話になったスタッフの面々がいて、挨拶。ここで「一箱古本市」が開かれているのだ。泡山くん、レインボーさん、散歩堂さん、それに「テル」常連の佐藤くんがここにも。やあやあと挨拶し、言葉を交わす。
レインボーブックスさんは、ほとんど趣味というか生きがいみたいに、全国の一箱古本市に出店する強者だが、もう出店回数が170を超えたという。200に達したら、一箱古本市のメンバーでお祝いをしたい。なんというか、すごい人である。
散歩堂さんが1974年10月号「プレイガイドジャーナル」を出品していて、500円で買う。ぼくがプガジャを買う以前の時代の号だ。こんなに薄かったのか。大塚まさじ加川良インタビューを掲載。これは貴重だ。また「創作 第一話」を書いている門屋倫さんは、ぼくが以前、S高校で講師をしていた時代、隣席にいた国語教師で、音楽や文学の話をし、親しくさせてもらった人だ。家にアソビに行ったこともある。いま、どうしておられるだろうか。懐かしい。ラジオのパーソナリティをしていたこともある、とおっしゃっていた。
寝る前に、小川国夫『アポロンの島』角川文庫を、少しずつ何度目かの再読。視力がよくなるような散文。夫人が書いた回想、小川恵『銀色の月』も併読。家に、文学仲間、編集者が集い、酒をあおる日々。その支度をするのが夫人だ。また、ときおり家を空ける夫は、女の家にいた。火宅の人、であった。