暑い夏のせいにしていいか、「サン毎」書評レギュラーページが思いのほか難渋し、朝から始めて、さっきようやく送付。作業中、とつぜん頭が固まったようにまったく動かなくなる。なあんにもしたくない、という壁にぶちあたる。酒の飲み過ぎか。
「イチオシ」は、敬愛する書き手の森まゆみさん『「谷根千」地図で時間旅行』晶文社。森さんならお手の物のテーマだが、古地図を開いての手間のかかった著作だ。珍しく、糸綴じ(赤)の造本で、ノドまでパカッと開いて、めちゃくちゃ読みやすい。
文庫では、北欧ミステリのクリスティーナ・オルソン『シンデレラたちの罪』創元推理がおもしろいぞ。
「古書通信」最新号は、膳所「オオミ堂」「クロックワーク」を紹介しております。
ちくま文庫田中小実昌 エッセイ・コレクション3映画』を、いろいろチェックしながら読んでいる。コミさんが都内の名画座をせっせと回っていた20〜30年前、まだたくさん名画座が点在していたことがわかる。新橋文化、なんて時間的には間に合ったのに、ぼくは未踏だ。コミさんは、新宿の国立医療センターへ通院しており(糖尿の検査か)、そこからバスで新橋へ。今も小滝橋車庫から新橋へ行く同じ路線のバスが残っている。高田馬場で、よく「小滝橋」行きのバスを見かけたが、そういえば、ここも未踏のエリアなり。一度、わざわざ小滝橋まで出かけて、新橋行きバスに乗ってみるか。無性にバスに乗りたくなった。