昨日は、「ギンレイ」でイーストウッド監督「ジャージー・ボーイズ」を。超満席であった。これは、フォー・シーズンズの誕生と分裂の物語。音楽シーンがよかった。ラスト「君の瞳に幸あれ」(だったっけ?」の盛り上がりがすごく、落涙。ああ、いいものを見た、という感じであった。モノクロテレビで、イーストウッドの西部劇時代の画面が映り、それを消されてしまうというギャグあり。そうか「シェリー」もそうか。
ついでに、古ツアさんのブログで知った、来月で閉店してしまう池袋リブロでの「ぽえむ・ぱろうる」復活展(?)を見に行くことに。しかし、一階の各フロア、通路を何度か行けども見当たらない。その旨を告知したポスターもない。文芸書売り場にいた男性店員に「ぽえむ・ぱろうるの展示,即売している催しものは、どこでやってますか。詩集なんか売られているはずなんですが」と聞くが、「?』という顔をして「ちょっとわかりませんねえ」と言う。「うちじゃないかもしれません」と言うので、「いや、ほかの店ではありえない企画なんですが」と食い下がると、レジの端末で検索してくれる。でも、けっきょく答はノーで、途方に暮れてしまう。仕方なく、申しわけないが古ツアさんに電話。「ああ、書籍館の二階ですよ。小さなコーナーなので、目につきにくいかもしれません」と教えてくれる。行くと、ちゃんとありました。なぜ、リブロの店員に通じなかったんだろう。ぼくの喋り方が悪かったのか。
http://www.libro.jp/s/blog/ikebukuro/event/post_68.php
石神井さんの古本詩集出店もあり、サイン本の放出もあった。ぼくは、ぱろうる特製の原稿用紙を買い、石神井さん作製の「古本的戦後詩集」(3P)をもらう。これがおもしろかった。短いコメントに、詩書専門の古書店を続けてきた石神井さんのキャリアが凝縮している。黒田三郎の第一詩集『ひとりの女』は、特製版あり。重版もしたという。夏葉社から復刻された「『小さなユリに』の方が見ない」のだそうだ。
帰り、「往来座」へひさしぶりに寄る。瀬戸くんがいた。詩集のコーナーが充実しているなあ。しばらく棚の前で遊び、腹が減ってきたので、桑原伸之絵、谷川俊太郎文『スーパーマンその他大勢』と、古いエンピツを一本買う。店にいると、客以外のいろんな人が入ってきて瀬戸くんと話していく。そうか、商店ってそういうものだな。瀬戸くんにそう言うと「はい、近所にお住まいのお年寄りから、風呂の湯加減の調節がわからない、と相談を受けることもあります」。
車中でずっと『股旅堂古書目録』を読む。項目立てに特色あり。わくわくする。