本日で58歳。驚くほど、なんの感慨もない。
昨日は、五反田「南部」展経由、大崎「O美術館」でこの日から開催の「木山捷平」展へ。萬里さんに挨拶。講談社文芸文庫の元編集者・橋中雄二さんが見えていた。20年前か、「are」の取材でお目にかかったが、覚えていてくださった。
大崎から神保町経由、「サン毎」。一路さんと、お昼ご一緒しましょうと約束しながら忘れて、昼飯を食べてしまってから古書会館へ。待ってくれていた由。もうしわけない。この日は、荷物を増やしたくないという気持ちがあり2冊。神保町小宮山前で、秋葉くんとばったり。いま図書新聞の編集者。二年目になるという。「ぶらじる」に誘って、30分ほど話す。「秋葉くん、夏葉社みたいに一人出版社始めれば? 秋葉社」と口に出して、ぐうぜん「夏葉社」とかぶることを知る。
「サン毎」本選び終え、隣りの島の「エコノミスト」花崎くんと「古本屋特集」の打ち合わせ。座談会の司会を務めることになった。原稿は花崎くんがまとめてくれるという。
国立へ移動。夜「ビブリオ」で第一回「中川フォーク・ジャンボリー」開催。入りが心配されたが、十松人脈で満員御礼。「en-taxi」田中「律儀」編集長が忙しいのに来てくれた。中川さんのアマチュア時代の話を根掘り葉掘り聞く。ここに書けない話もいくつか。昨夜、川崎のトークライブで「URCレコード」の話をしたというので避ける。
中川五郎さんの渋谷小説『渋谷公園通り』(KSS/1999)の話が出て、〈「公園通り」がそう呼ばれるようになる少し前、売れないミュージシャンを休業し、フリーの音楽ライターになったぼくは、傾いた洋館(ピサ・ハウス)で仲間と共同生活を始めた…。まだ若かった「渋谷」と「ぼく」の物語。〉で、おもしろく読んだのだが、中川さんは「アマゾンで1円ですよ」なんて言っていた。ところが、今朝、フタを開けたら、最低価格が1699円だ。じつは、1円だったら買い占めて、これからの「中川フォーク・ジャンボリー」で定価の半額ぐらいで、来てくれたお客さんに買ってもらおう、なんて目論んでいたが外れた。
そうそう、『野呂邦暢古本屋写真集』ですが、早くも予約の予定部数は完了したとのことです。早いなあ。あとは、4月の同出版記念写真展会場で、少部数ですが販売されますので、そこで手に入れていただくか、池袋「ますく堂」ほか、販売する店がありますので、そちらへお出かけください。