昨日、DVDで中国映画「あの子を探して」、ギンレイで「ニューヨークのジゴロ」を見る。前者、いかにも貧しい農村の、くずれかけた(比喩ではない)小学校へ、老先生の代理に、一カ月のみ13才の少女が教えに来る、という話。これがおもしろい。教室が騒いでいても、外へ出てぽつねんと時間を過ごす少女先生。そんななか、悪ガキで手を焼かせた生徒が一人、家計を助けるため、街へ出る。生徒を一人も欠かさないと、供与に+されるため、この少女が街へ出る。農村が映っているあいだ、時代設定がいつかわからないが、都会が映るとまさに現代であった。悪ガキが村の村長に、情報を教える謝礼として「ボールペンの芯をくれ」というあたり、現代中国の貧富の差はすこぶる激しい。
「ニューヨークのジゴロ」は、監督しない俳優として出演のウディ・アレンの映画。ウディ・アレン的なところはあるが、いま一つ乗れない。なぜだろう。ばかばかしさが足りないのだ。
サンデーで本選び(また、別の原稿依頼がある。今度は小津安二郎の記事について)、荻窪「ささま」で店頭買い。背に著者の名がなかったが、児童書『星ものがたり』を、もしやと手に取ったら石田五郎の著作であった。これはこれは。
夜は西荻で、盛林堂夫妻、古ツアさんとで、飲みながらあるプロジェクトを相談。「楽しいことなら何でもやりたい 笑える場所ならどこへでも行く」と陽水も歌っていた。そうありたい。
「大人の休日」パスの期間に入ったが、ちょっと使えそうにないな。冬の日本海を日本酒を飲みながら列車で車窓を眺めたい、と思うのだが。
仙台に古本屋が増えていること、火星の庭・前野さんに訊ねてみようと書いたら、メールで返事をくれた。ありがとう。前野さんの許可を得て、宮城県の古本屋の現状について、ここに写させてもらいます。

「ここ3,4年で店売りをやめたところ。「万葉堂 泉店」「ぼうぶら屋」
新規オープン
「古書水の森」(30代前半男性。今はアマゾンでの販売だけですが、月に何度も神保町古書会館の業者市に行っていて期待大。写真集好き)
「ファーストイヤーブック」名義で友人と加入したのが始まりで、まだ「日本の古本屋」に屋号が残っていますが同一人物。
 唯書館 気仙沼店」もともとのオーナーは県外に。気仙沼店は系列店としてこれまた30代男性ががんばっています。
「だてや」元ほんにゃら堂が屋号を変更。今は古道具&古書で街から離れた場所でお店をやっています。
組合非会員
「SUKEROKU」火星の庭と同じ通りでもっと賑やかな(家賃高い)ところに半年前にオープンしたブックカフェ。
「ペンギン文庫」トラックに本を積んで売る移動本屋。こちらは若い女性。
古本ではないですが、雑貨+新刊販売、カフェ+新刊販売などあります。
前出2軒は、私は直接知らず会ったことないのですが、いろいろなタイプの本屋が
仙台にもできてきているのを感じます。」

トラックに本を積んで売る移動本屋というのはいいですねえ。