okatake2014-10-25

昨日、五反田経由神保町。五反田で知り合いから「灯台」というフリペをもらう。これが第三号。ええっ、こんなの出てたの! もうぼくのやることはないかもしれない。神保町へ着いて、大空出版へ。年二回、と気の長い雑誌に、原稿を書くことになり打ち合わせ。サン毎で本選びして、神保町をウロウロ。夕方、渋谷へ。NHKラジオに生出演。今週は「読書」特集で日替わりでゲストが登場。昨日は平松洋子さんだった由。この日はぼく。控え室の大きなガラスからデング熱の代々木公園、その向こう、新宿副都心の摩天楼。「ニューヨークっぽい風景ですね」と言ったが、ニューヨークへ行ったことがない。サクサクと出演を終え、井の頭線経由で、さっさと帰還。いろいろな人に会って、移動も多く、疲れた。
今日は古本三昧。高円寺好書会で、唐津の古本屋さん「西海洞」増本くんと遭遇。ぼくが一箱で酷使している、寅さんカバンをわざわざ送ってくれたのがこの人。一緒に、お昼しながら、九州の古本屋さん情報をあれこれ。ここに書けないことが多い。鹿児島の「つばめ文庫」くんが、がんばっているようだ。へえ、とか、ほう、と言いながら中華。生ビールつき。
西荻へ。盛林堂へ顔を出すと、若旦那が「さっき、古ツアさんが、見えたところですよ」と。ナイヤガラのぼくの棚、ちょっと前、補充分を預けていたのだが、それも補充しての、棚はザックリ空いている。ええ、そんなに売れたんだ。あわてて補充。盛林堂ミステリアス文庫の新刊、平井功『爐邊随筆抄』を贈呈される。垢抜けた、いい仕上がりのデザインだなあ、と奥付を見ると、なんと古本屋ツアー・小山力也・ジャパンの仕事ではないか。
平井功の随筆と詩の訳稿について、現在、あたうるかぎりの収集をしての、出版となった。これは、ずっと平井功を追いかけ続けた、われらが扉野良人くんの功績が大きい。巻末年譜も扉野くんの仕事。解説は長山靖生氏。ぼくは平井功について、親指の爪に書ける程度しか知らないが、それでも、この一冊がいかにすごいかはわかるのである。お求めは盛林堂へ。