午前中早く仕度をして、西武池袋線「中村橋」まで。期限が明日までの、練馬区立美術館「あしたのジョー」展を見る。ざっと見る。ちばてつやの原画が見られたのが収穫で、感ずるところ多し。40分ほどで出てくる。駅前から荻窪行きバスに乗る。往きと同じコースを帰るのはつまらない。鷺ノ宮経由のこの路線、けっこう人の乗り降りがある。鷺ノ宮の踏切りで時間をロス。それを取り返そうというのか、珍しく、バスが飛ばす。都バスでもないのに飛ばす。スリルあり。
荻窪駅についたのが昼前で、北口右手の路地飲食横町の「富士食堂」で定食をと思うが、見当たらず。つぶれたかと思ったら、一本裏路地で、規模は以前の半分以下に縮小して営業していた。これは狭いや。けっこうみんな昼間っからビールを飲んでいて、次々、追加でおかずを注文している。おそろしく無愛想なヒゲを生やしたおっさん店員を見て、そうそう、この店だとわかる。チキンカツ定食を頼んだが、返事もしない。まあまあ、この値段なら、こんなものか。
「ブ」「ささま」と古本さんぽ。「ささま」の店頭にかじりついていたら、まず木山萬里さん(木山捷平の長男)に声をかけられ、いろいろ喋っていると、次に澄ちゃん現れる。先日無事退院した由。少しことばを交す。元気そうでよかった、とは言えないが、とにかく退院おめでとう。と、そこへ携帯に着信。扉野くんだ。「スムース」同人の松本八郎さんが逝去されたという。ご自宅が火事に遭ったり、そのあと入院されたりで心配していたが、そうか。ご冥福をお祈りする。たかだか15分か20分のあいだに、次々といろんなことが、「ささま」店頭で起きた。