昨夜は高円寺。スタジオを借りて、9月6日「夏葉社5周年記念パーティー」のために結成された「古本バンド」の初練習。ぼくはこの年になるまで、スタジオに入ってバンド練習なんてしたことがない。しかも高円寺。高円寺のスタジオでバンド練習、というのはボクの夢だった。長生きはするものだ。この日のために、アマゾンで注文した2万円強のエレキギター入門セット(レスポール型ギター本体ほか、小型アンプ、ストラップ、チューニング器、教則Vなどがついている)が、間に合わず、愛用のフォークギターを持参。首にタオルを巻いて、ベースを背負った魚雷くん、ボーカルのピッポさん、ドラムのナンダロウくん、それに宮内「盤上の夜」悠介さんがキーボードで加わるという、なんだかすごいメンバーでスタジオ入り。魚雷くんはベースを触るのは20年ぶり、と危うい船出で、前途多難に思われたが、何曲かやるうちにそれなりにかたちになってきた。毎週、練習をやろうと前向きなメンバーに拍手。ぼくも次回はエレキで参加。近々、夏葉社から告知があると思いますが、5、6組のバンドがこの夜、演奏します。
もちろん練習を終えて、ミニコミバーで打ち上げ。
今日は、夏葉社・島田くん、牛越ちゃんと、庄野家にお呼ばれ。居酒屋を貸切状態で、昼間から酔う。庄野家はみんな、島田くんの本を読んでおり、すっかり人気者に。いつのまにか「潤ちゃん」と呼ばれている。大阪からは庄野家と縁の深い、帝塚山学院参与の八木さん、新潮社の庄野作品の担当者で、あとがきによく名前の出る鈴木力さん(村上春樹の担当編集者でもある)、それに若き庄野潤三研究者の上坪裕介さんなどがいらっしゃり、言葉を交わす。いい会だった。鈴木さん、佐藤泰志の担当者(『移動動物園』)だった由。上坪さんも、佐藤泰志がこんなに再評価される前から好きで読んでいた、と帰りの電車で聞く。近々ぼくは、某紙から、佐藤泰志のことで取材を受けることになっている。不思議なつながりだ。