朝、「サンデー」いちおしを送付。昨晩、酔っぱらってしまい(ジム・ビーム プレミアムが空いてしまった)、半日遅れとなる。いかんなあ。ぼくがちゃんと〆切を守らないと、担当のSさん(一人できりもりしている)が気の毒。昼前、映画「八甲田山」をチラチラと3割ほど見ながら(高倉健班をガイドする村娘役の若き秋吉久美子がとても可愛い)、昼飯を食べていると、宅急便で、7月に出るちくま文庫『貧乏は幸せのはじまり』最終校が届く。担当のKくんが、二校で丁寧につけあわせと整理をしてくれたおかげで、真っ白な綺麗なゲラ。集中して読める。単行本に補筆、新たな章として、ぼくが相手役で、魚雷くんとますく堂さんとの2つの貧乏対談が、90ページ分も増補された。人選がよかったのか、楽しくユニークな貧乏話になっている。乞うご期待。
ゲラと「ザ・ピース」をもって、「コメダ」へ移動。2時間ばかり、集中してゲラをチェック。いつもゲラを一冊分読みながら思うことだが、よくぞ書き下ろしで、一冊分書いたものだと、我ながら感心する。込み入った研究論文ではなく、引用が多い、書き流すスタイルの本とはいえ、集中力が途切れず、続いたものだと自分で思う。一冊分、ゲラに目を通すだけでもクタクタになる。煙草を吸いすぎてしまった。
今年もなんとか、3冊ぐらいは、本が出そうか。綱渡りのもの書き生活だが、それでも原稿依頼があるうちは、なんとか食いついて、いい仕事をしていきたい。ただ、生来の怠け者で、すぐ気を抜いて怠けたくなるのは困ったもの。
いつも送ってくださる、光文社古典新訳文庫の新刊、リルケ『マルテの手記』、トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒険(上下)が届く。どちらも極めつけの世界名作。『マルテの手記』をひさびさに、全部ではなくても、読み返してみるか。
ちくま文庫からは、岩田一男『英語に強くなる本』。カッパブックスで超ベストセラーとなった本を文庫化。挿絵は真鍋博で、そのまま流用してある。なるほど、これはアイデアカッパブックスはよくできたシリーズなので、掘り起こせば、まだまだ今に生きるネタはありそう。