出たあとに、その目録自体にべらぼうな古書価がつくといわれている股旅堂古書目録11が届く(すいません、最初に書いた文章が誤解を招く表現でした)。いつもと違う、外国映画の一場面のような表紙。忙しくて、なかなかじっくり読めない。風呂に持ち込む。いつもながら「下世話」狙いの徹底した収集で読ませる。「金儲け〜商業資料」なんて、項目の立て方がじつにおもしろい。おもしろがっていないで、買いなさい。すいません。「戦前戦後の趣味人たち」に並ぶ書目に、目が踊る。ううむ。
国立の名物古書店「谷川書店」がクローズして、跡の物件が不動産のサイトに出た、と十松くんに教わる。約五坪、トイレ共同で、水道はなし。家賃は約8万円。安いのか高いのか、わからない。場所はいいんだが。礼金が40万。8人で共同で借りて、家賃を分担し、一人2棚ぐらいで、古本屋ができればいいんだが。それでも厳しいか。
じりじりと迫るリミットをにらみながら、仕事をなんとかこなしていく。酒量が増え、苦い胃液が上がるようになってきた。どうにか広い野に出たい。
なんとなく、日付が変る直前、Eテレを見ていたら「2355」という、たった5分の、一種のバラエティ番組をやっていて、あんまりいいので気絶しそうになる。しかし、毎晩見るというわけにはいかないだろうな。ユーチューブで見つけたこんな断片。