昨日は「新宿展」最終日を覗き、それでもけっこう買って、午後は池袋「ますく堂」へ。魚雷くんに続く「貧乏」取材。ちくまの窪くんと帰り、郷土資料館へ立ち寄るが旧館だった。そうか、月曜だもんな。打ち合わせにと、駅前で目についた二階の喫茶へ行くと、これが池袋演芸場の上にある、大きな喫茶でしかも満席に近いにぎわいぶり。ここだけにぎわっている、という印象なり。ちぐはぐなゴージャスな内装、どこから湧いて出たか、ビジネスマンや庶民的な客ほかに目がくらむ。カフェ・ド・巴里だ。
夕べ、CSで蔵原惟繕監督、浅丘ルリ子主演の1965年日活「夜明けのうた」の前半だけ見るが、かっこいい映画。いわゆる「歌謡曲映画」なのだが、浅丘を美しく撮るための映画、とも言える。極端な長回しとスピーディな展開、映像感覚もシャープだ。どこかフランス映画を思わせる。夜中じゅう、外車(資料ではサンダーバード、とあるが、セリフでは「スカイラーク」)を乗り回し、疲れ果てた浅丘(人気女優)が、小田原のスタンドインでまどろむ。このカフェレストランが円形のガラス張りの建物で、めちゃくちゃオシャレであった。検索すれども、突き止められなかったが、あれはどこでロケされたんだろう。