昨日は、と書くことが続いているが、高円寺西部古書会館の「赤札市」に始まる。「赤札」というから、これまでつけていた値札を半額、とかのセールだと思っていそいそ出かけたが、通常の中央線古書市であった。それでも何冊か買う。阿佐ヶ谷へ移動して「ラピュタ」で、鈴木英夫監督、池部良主演の「大番頭小番頭」を見る。これがよかった。下駄屋の老舗に、大卒では初めての池部が就職。一番番頭候補生。大番頭の藤原鎌足の薫陶のもと、下駄屋修業が始まるかと思いきや、命ぜられるのは、下駄屋という家業が大嫌いなお気楽主人・伊藤雄之助のお目付係のような仕事ばかり。ほか若山せつ子、雪村いづみ浪花千栄子など、みなベストチョイスの配役。上品なユーモア、人間描写の的確さ。ああ、こういう映画が見られてよかったなあ、と溜息をつくラストであった。
夜は西荻「ダンテ」で、15日「西荻ブックマーク」の打ち合わせ。古ツアさん、百町くん、広瀬くんと気心の知れたメンバーで、あっというまにトークの構成と流れ、アイデアが決まる。前回と同じく、「ナニコレ珍百景」的な、古本屋画像も見られる予定。しかし、ぼくの見る古ツアさんはいつもニコニコしているなあ。機嫌のいい男かしらん。
朝早起きして、これから仕事。近くにできた「コメダ珈琲店」へ行きたいが、しばらく客が押し寄せ、待つんだろうな。
本日より、東向島「玉ノ井カフェ」で古本市が開かれます。主催はリコシェさん。ぼくも古本を出品しています。この古本市特製の「古本おみくじ」も作りました。23日まで開催。ぼくも会期中、どこかで顔を出すつもりです。そうか、いま地図を見たら、かつて「玉ノ井」探検で歩いたあたりだ。東向島駅に隣接する鉄道博物館はおすすめ。
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午後、早くに、共同通信依頼の『本を愛しすぎた男』原書房の書評を送付。翻訳ものノンフィクション。古本泥棒と古本屋探偵の話。ぼくにぴったり。当然、古本ものだから、担当編集者は百町くんだろうと思ったら、別の人なの。中村剛さん。へえ、原書房には、そんなに古本ものがいるのか。