okatake2013-08-29

忘れぬうちに昨日のことを書きとめておく。これは自分のため。
夕方、「週刊朝日」取材、ドキュメンタリー「書くことの重さ 作家佐藤泰志」を見ての感想を語る。聞き手はライターのNさん。監督の稲塚秀孝さんが同席されたので驚く。Nさん、じつは「毎日」閥であることがわかる。このとき言い忘れたが、映画スタッフの美術が庄司薫。『赤頭巾ちゃん』の作家と同姓同名。こういう名前を持った人は、どんな人生を歩むのか、興味がある。行く先々で名刺を出し、名乗るたびに「じぇじぇじぇ!」と言われることだろう。
あまりに暑いのでビールを注文。ついつい二本空けて、このあと駅前でバッタリ会った知人に「顔、真っ赤」と言われてしまう。
西荻へ移動。溜まった本を音羽館に、ついでに松本清張特集の「雲のうえ」、新刊で読みたかった山口果林の一種の暴露本『安部公房とわたし』を買う。後者の口絵写真に、著者がベッドで横たわる全裸写真あり。これ、やりすぎじゃないか。山口は安部公房の愛人になる前、山本亘とつきあっていたが別れる。村松友視にもくどかれた、という。なるほど、20歳ごろの山口、めちゃくちゃ可愛い。ぼくは、小峰元「アルキメデスは手を汚さない」を原作としたテレビドラマ「女子高生殺人事件」(1973)の女子教師役が強く印象にのこっている。

まだ途中だが、丸山健二に電話をした話がおもしろい。安部公房、丸山の『惑星の泉』に感動し、電話番号を調べ「安部公房ですが」と電話したところ、「『誰ですか、あなた?』といった、素っ気ない雰囲気の応対に、すっかり気分を害してしまった」という。しかし、これ、いたずら電話だと思われた可能性が高い。
夜「コクテイル」ひさしぶり。芸術新聞社の担当Fくんと打ち合わせがてら飲む。のち魚雷くん御一行が合流。『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』 (文春文庫)著者で大宅賞作家の渡辺 一史さん、「ポポタム」で明日から写真展を開く、写真集『 僕、馬 I am a HORSE 』(りいぶる・とふん/2013年6月21日発行)の写真家藤井豊さん。藤井さんがこの日、誕生日だったことが判明。Fくんがコンビニで小さなケーキを調達、ワインを一本とって、急ごしらえの誕生日祝い。楽しかった。
しかしあきらかに飲み過ぎ。帰りの電車で途中、気持ち悪くなり、某駅で飛び降り、トイレに駆け込んで吐く。そこからタクシーで帰還。ばかだなあ。
今日はいちにち仕事をします。