「サンデー」6本書いたところで、昼飯たべがてら国立へ。地面に落とす影が濃い。日影にさっと入ると、気温がまったく違う。昼食後、ドトールへ逃げて、「ブ」で買ったばかりの『飯待つ間』正岡子規随筆選を読む。最初の「蚊」の悪行をユーモラスにつづった一文がまったくみごと。「たましん美術館」で開催中のコレクション展を見る。林武、梅原、藤田、香月泰男、劉生、浅井忠に小磯良平鈴木信太郎と風景画中心にいいところが並ぶ。客はぼく一人。いつもどおり、きれいなトイレを拝借して、さらりと見終わり、そうそう熊谷守一もあったなあ。これで100円。まさしくオアシスなり。
市内図書館某所に立ち寄り、廃棄本から池内紀『見知らぬオトカム』みすず、をいただく。帰宅して水風呂にざぶり。「みちくさ」用、「古本おみくじ」をなんとか完成させる。しかし、当日、この炎天下で5時間、いかに切り抜けるか。かなりの準備が必要だ。子ども用のビニールプール持参で、水に浸かりながらやるか。
RED GARLAND TRIO/GROOVY」を聞く。けっきょく、ジャズを聞き始めた最初の数年によく聞いたのを、いまでもいちばんよく聞く。ガンガン大音量で聞く。

そういえば、昨日今日で、べつの「ブ」の文庫棚二ヵ所で、出たばかりの『昭和30年代の匂い』を目撃。おお、と思う。こんなに早く拙著が、「ブ」の棚に出現するのは初めての体験。売れているんだ、と実感する。変な話ですが。夕食前に、なんとか「サンデー」10番勝負を脱稿し送付。「いちおし」は『最後のクレイージー犬塚弘』。