okatake2012-11-20

「雲遊天下」111号とどく。季刊の予定が、一号すっとんだようだ。大変だろうが、ユニークなリトルマガジン。がんばってほしい。今号特集「なくなったもの」で、ぼくも「上京して二十三年でなくなったもの」を書いています。ほか、エンテツさんの大衆食堂、のむみちさんの名画座など。巻頭に大竹昭子さんインタビュー。聞き手は名手・南陀楼綾繁さん。今週の「サンデー」書評欄でも、森まゆみさんにインタビューしている。森さんの『千駄木漱石』はずいぶんあちこちに書評が出ている。
昨日は、「サンデー」編集部に、あちこちで撮った写真を届け、原稿の打ち合わせ。続いて同ビル「アラスカ」で、毎日新聞夕刊編集部15周年パーティーに出席。あちこちに知った顔。お歴々の挨拶のあいまに、鈴木琢磨さんなどと立ち話。町田忍さんにも挨拶。もう10年以上前、「旅」の取材で、一日早くうかがった失敗を話すと、なんとなく覚えておられた。パーティー後、この町田さんを中心にした少人数の打ち上げに参加。毎日の映像部門で、いま町田さんの「散歩もの」を放送中だという(仕組みはよくわからないまま聞いていた)。編集長の小松さん、元気いっぱいで、本所松坂町吉良邸あとから、泉岳寺まで「忠臣蔵」ツアーをするぞ、と張り切っておられた。
思いがけぬ人に会い、思いがけぬ展開があるのだから、ときどきはこうしたパーティーに、ちゃんと出席せねばならないと思う一夜でありました。
今日はいちにち、家に詰めて、「サンデー」3ページの取材記事をまとめる。なんとかなるだろう。せねばならない。
午前に二時間、午後三時間近くかけて、ようやく「サンデー」3ページ(400字約10枚)を書き上げる。ひさしぶりに苦労した原稿で、枚数の案配がつかめず、削って修正、削って修正で字数をあわせ、結論をようやく押し込む。あわただしい原稿になった。取材者が多く、コンテンツがありすぎて、ふりまわされた。せっかく取材して使えなかった人も何人か。これは申しわけない、の一語だ。どこかでまた、生かしたい。
なんとか送付して、がっくり。ひさしぶりにギターを少し弾くが、左手がツって、コードが押さえられない。歳だなあ。
北海道新聞から書評依頼の横山秀夫の新作『64(ロクヨン)』が届く。大著だ。