昨日「朝日ホール」で青柳いづみこさんのコンサート。外出ついでに「五反田」へ。ひさしぶりなり。若い古書店主が増えているなあ。月の輪はすでに貫禄である。二階で、あれは靖文堂さんだろうか、一緒にいる帳場の古書店主と喋っているふう。その声だけ聴こえて、「昨日、植草さんの『自伝』を読んでいたら……知らない? 植草さん」と。そうか、植草甚一を知らない世代の古本屋さんが出現したか、と感慨にふける。「うちへも来ていたよ」と言うから、やっぱり靖文堂さんだろう。勝手に書いてごめんなさい。西部の即売展でもそうだが、ぼくは、古本屋さん同士の会話を盗み聞くのが大好きなのだ。ほんとうは、「古書月報」を読むために、組合に加入したいぐらいだ。いちおう社外秘、なので、あの月報が即売会に流れることもまずないそうだ。
いま「四谷書房」さんへのツイートで知ったが、「つん堂」くん、もう45歳だって。毎日ムックの塩山対談で、ぼく「30代」って発言したらしい。まだ、できあがったのを読んでいないが、失礼しました。年下が、みんな、ぐっと年下に見える。これはやっぱり、老人だな。
「二人古本市」に先駆けて、前回の「一人古本市」でも展示した、連載や単行本に描いたイラストが「ビブリオ」で展示されます。お近くの方はどうぞ。
http://d.hatena.ne.jp/banka-an/20120921
実業之日本社より、「週刊現代」に書いた、貫井徳郎さん『微笑む人』書評から、一部、宣伝に使わせてほしいとの依頼があった。書評を書く者にとって、これは名誉なことだ。すぐ承諾の返事を出す。『微笑む人』は即、増刷が決まったらしい。ドラマ化されるんじゃないかな。