西村雄一郎『殉愛 原節子小津安二郎』新潮社、青柳いづみこ『六本指のゴルトベルク』中公文庫とCD「ドビュッシーの神秘」をいただいています。ありがとうございました。
「殉」愛、とは珍しいことばだが、小津が映画に「殉」じて逝き、それに合わせて、映画から身を引いた原節子。その関係を描いた評伝。
青柳さんの「六本指」は、文学、ミステリーに登場する音楽を、書き手であり音楽家の立場から読み解くもの。「ハンニバル」のレクターが六本指だった、というところから始まる音楽論はみごとでした。