okatake2012-04-02

エイプリル・フール、午後西荻へ。音羽館へ溜まった本を売って、広瀬くんと「赤レンガ」であれこれ話していたら、表をホリさんが通る。呼び止めて、ホリさんを引き入れて話の続き。「コンコ堂」へ、休みじゃないはずの日に行って、何度かふられたそうだ。「何か、あったんでしょうか?」「いやあ、どうでしょう」と広瀬くん。ぼくも、「ラピュタ」の帰りに寄ったら、閉まっていたことがあった。たまたま、だと思うが。
ホリさんとなずな屋へ流れ、『ご家庭にあった本』にサイン、識語、イラストを素早く入れる。なんと、店頭の台に出してあった。「天気がよかったもんですから」と澄ちゃん。このあと、「戎」でホリさんと少しだけ飲み食いする。日劇ウェスタンカーニバルの現場にいた人なので、話が具体的で楽しい。楽屋へ行く奈落の上に、当時、知られざるうどん屋があって、一般客も入ってこない、ここが穴場だったという。出演者は外へ出られない(ファンに取り囲まれる)ので、ここで食べた。
「あった、あった。」は激写文庫「杉田かおる「ひとり」」。いま「無頼」と化した杉田が17歳で撮ったヌード写真集。借金返済のため、脱いだと言われる。
「私が娼婦だったのは遠い昔/まだ月が近くにあった頃/ラジオから/童謡が聞こえると思い出す/人買いの男が/町角でつかまえようとした/赤い口べにはすてた」(「娼婦」)。これが当時、杉田の書き貯めた詩の一つ。この写真集には、こんないっぷう変った杉田の詩がいっぱい入っている。