55歳

今日、55歳となる。昨日は「コクテイル」で、いちおう出版記念をかねた3月生れの会があった。30名強の人たちがお祝いにかけつけてくれた。意外な顔やおひさしぶりの方など、わいわいと5時間以上つづく。海ねこさん調べで、古本界に三月生れがたくさんいることを確認。なぜに三月生まれは古本へ向うか。たくさんサインもさせてもらったが、100円のぺんてるの黒サインペンがじつに書き易いことを改めて思う。超ロングセラー商品だけのことはある。
サプライズで竹尾賞を受賞されて上京している林哲夫さんが、ひょっこり顔を出された。これには驚いた。なんだか、林さんとも久し振り。われわれの仲間にも林ファンは多く、「生・林さんが見られた」と喜んでいた。ぼくは、「生」を見せすぎて、値打ちが下がっているかもしれない。自重しよう。海ねこさんが、次なるステップにいま踏み出しつつある。応援したい。
夜のコクテイルまで、午後は、中野から新井薬師、もと中野刑務所(平和の森公園)、沼袋で天野書店を覗き、その立派な品揃えに感服し7、8冊あったリキエスタ叢書のうち、西田長壽明治新聞雑誌文庫の思い出』700円を一冊買う。これ、アマゾンで3000円ついてる。日本の古本屋はなし。リキエスタは天野書店に、ほかもまだあるから、探している人は急いだほうがいい。定価の3割引きぐらいで出ている(はずである)。近くの新古本屋で、角川ソフィア文庫の『漱石の「こころ』を、これはじつによくできているシリーズで買う。沼袋駅から中井駅へ。林芙美子記念館を中心に、松本竣介尾崎一雄尾崎翠旧居跡などを訪ねるサンポをする。約七千歩歩く。
古ツアさんのコラム連載が始まりました。
http://www.weekenddiner.com/oldbook/oldbook001/index.html
明日、最後の出演となる「森本毅郎スタンバイ!」放送原稿を書いて送付。最後だからと自分の本『ご家庭にあった本』を。
昨晩、コクテイルでノンちゃんから誕生日プレゼントにもらった井上尭之『スパイダースありがとう!』が、めちゃくちゃ役に立った。井上尭之がスパイダース加入時にギターの腕前はどうだったのか、諸説あり、困っていたが、これで落着。井上は、歌って踊るグループの一員で、スパイダースにくっついて活動していた。ギターはコードが押さえられるぐらい。急にギターが辞めることになり、井上が加入、猛特訓したのだそうだ。血豆が破れ、絆創膏を張り、それでも練習を続けた。スパイダースで譜面が読めるのは井上と大野。
夕食後、家族で買い物へ行った「けやきモール」内、「くまざわ書店」の新刊、話題の壁面陳コーナーに、『ご家庭にあった本』があった。「くまざわ書店」ばんざい! 昼、妻と入った、初めての蕎麦屋が、ここには書けないほど、一から十まで気の狂った変な店で、二度と来るかと地元へ悪態をついたところなので、これで帳消し。