okatake2012-03-13

朝8時起き。夏木マリに代わってから、「カーネーション」には冷淡に。ただ、夏木マリのことは好きなんだけどなあ。
二時間ほどかけて、今週末(というか来週あたま、と言うのか)日曜日の「みちくさ」用、新作「古本おみくじ」を作る。朝日新聞の顔写真、見出しなどを切り貼り。今回、悪評だった「凶」をなくしました! こっちは冗談で作っていても、引く方は「凶」が出れば、けっこう凹むらしい。「これならいらない」と返されたこともある。今回は安心して引いてください。http://kmstreet.exblog.jp/
「すだより」を澄ちゃんから送ってもらう。さまざまな方の上京ものがたりが。甘酸っぱい思い出とともに、あのときの緊張と不安、期待と高揚が今の自分のどこかを支えている、という気持ちがぼくには強くある。春は、だから大好きだ。
あれこれ、三月、忙しくなってきた。
そういえば、日曜「朝日」読書欄で、田中貴子さんが田中美穂さん『わたしの小さな古本屋』(洋泉社)を取り上げてらした。『女子の古本屋』にも言及していただき、ありがたい。田中貴子さんは、3月4日にも『痕跡本のすすめ』を書評。古本二連発だ。
斎藤栄に『漱石虞美人草」殺人事件』(中公文庫)があると知り、めんどうなので(なにしろ、めちゃくちゃたくさん作品を書いている)アマゾンで注文したら、今夜、夕食後、家族で買い物に出て、帰り「いとう」へちょっと寄ったら、あっさり100円であった。もう注文したので買わなかったが、こういうこともあるのですね。斎藤栄を読むことになるとは思わなかった。『虞美人草』を読んだのは、京都へ出かける前、BS再放送で、「虞美人草殺人事件 漱石百年の恋」という番組を見たから。本郷の古い旅館に合宿して、小森陽一島田雅彦岩井志麻子斎藤環小倉千加子などが討論する。なんといっても、冴えていたのは小倉千加子で、男性陣の凡庸さを際立たせる発言で圧倒していた。ちょっと怖いですけどね。藤尾の死因が、じつはぼかしてあって、あれえ、死んだのかという印象だが、そこを「首吊り」自殺説を、説得力ある根拠を示して主張していた。ちょっと怖いですけどね。ぼくは、「色」に注目して、扉裏に、色が出てくるたび、チェックして読んでいた。藤尾は「紫」の女である。