半藤一利『歴史をあるく、文学をゆく』を読んでいたら、半藤は墨田川高校(旧府立七中)の出身。同校から「佐野眞一宮部みゆき枝川公一、小杉健治の諸氏」が卒業、とある。少し調べたら、まだまだそんなもんじゃない。加東大介小川宏滝田ゆう細江英公、辻征人、それに坂崎幸之助もいる。そういえば、坂崎が「墨田」の話をしていなあ、と思い、実家の「坂崎商店」がどこにあったか気になり、調べてみると「墨田区立花6丁目1−15」で屋号は「武蔵屋坂崎商店」。ひとつ屋根の下に暮らしていたのが叔父さんの坂崎重盛さん。地図をみたら、向島工高交差点前で、荒川からの支流、旧中川にかかる「平井橋」にも近い。北上間川にも「立花」町は接し、江戸川区江東区にはさまれた下町。ぼくは足を踏み入れたことがない。今度、探訪してみよう。
「立花」は、地図を見るかぎり、いかにも銭湯が残っていそうな地域だが、意外にない。「坂崎商店」から墨田高まで、直線距離で2キロ程度だが、自転車通学か、電車を使ったなら東武亀戸線東あずま駅」から「曳舟駅」まで、そこから徒歩、だろう。三十分かからないぐらいじゃないか。
土曜日、午後、家族で立川へ。「三丁目の夕日 64」を家族で、おいおい泣きながら観る。その前、チケットを予約したあと一時間あまり時間があるので、立川グランデュオ「オリオン書房パピルス」というセレクトブック・雑貨のショップを覗く。こういうお洒落系は苦手で、ちょっと見たら、すぐ退散しようと思ったら、これがなかなかおもしろい。本の集め方、並べ方に工夫があって、購買意欲をそそる。本にまつわる雑貨や文具もじゅうじつ。けっきょく一時間近く滞在する。お客さんもけっこう入っていた。大リニューアルしたこのフロア、活気があります。
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