忘れていたが、昨日、ギンレイ「パスカード」(4年目です)の更新をすませ、ひさしぶりに映画を。「英国王のスピーチ」。
http://kingsspeech.gaga.ne.jp/
王位を継ぐ予定になかったイギリス王家の弟。好色な兄が離婚経験者と結婚するため、王の座を捨てたため、英国王に。時代は第二次大戦前夜。ドイツの開戦が決まり、国威発揚のため、スピーチすることになったが、彼は吃音者だった。そこで、異端の発話矯正者である男が王と組む。史実に基づいた話らしいが、人が話すという行為が、心の問題と大きく関わっていることなど、その考察もおもしろく、よくできた映画でした。
http://kingsspeech.gaga.ne.jp/
「上京する文學」の松本清張の巻を書いて送る。この連載もあと3回。
台風の接近で、気圧が下がったことを、「ポテチの袋がふくらんだ」と写真とコメントをテレビに送った主婦がいた。微笑ましいというより、あまりな幼稚さに「ちょっとなあ」と思う。平均寿命が上がったのに比例して、日本人は幼稚化しているのではないか。30代ぐらいのお母さんたちの会話をファミレスで聞いてると、まるっきり中高生。ぼくも精神年齢は昔の30代ぐらい。
ゴダールと女たち』のカバー、水色がきれい。

高円寺「好書会」で五冊。坂本龍一『音楽は自由にする』新潮社は、語りによる音楽的自伝。YMOあたりまでが、ばつぐんに面白い。語るに足る青春、であります。たった5歳年上なだけなのに、時代も世界も交遊も、そしてもちろん実力も違うなあ。乏しい時代に、乏しい才能で生きていくのは、こりゃ、大変ですよ。
小林信彦『つむじ曲りの世界地図』は、ジャケットも、なかのレイアウトも晶文社みたいだが、角川書店。1976年刊。背がはなはだしく褪色しrて、文字が一部見えないので安かった。帰って小林信彦コーナーを見たら、ちゃんと持っていた。
ところが、駅から自転車に乗ったところで、土砂降り。せっかくの本が「ヌレ」本になってしまった。
幻戯書房から、荒川洋治さんの新刊『昭和の読書』をいただく。明日、ちょっと鶴岡まで古本屋詣でへ行くつもりにしていて、その車内で読ませていただきます。