どこだったか、いちいちここに書いていないが、「ブ」巡りのとき、高橋治『絢爛たる影絵 小津安二郎』(文春文庫)を見つけて、持ってるんだけど買って、また、そういう本で、買ってから、そういえば、これはなかなか見ない本だぞと気がついた。そういうこと、あるな。で、読み出すととまらない。ここにいくつか虚飾があること(小津組、初参加のとき、バケツを蹴飛ばしたもその一つではなかったか)は知っているが、この臨場感は、やっぱり現場を知っている人ならではのもの。小津と云えば笠智衆、だが、意外にも、笠は小津作品では賞をもらわず、受賞したのはすべてほかの監督、というのは言われてそうか、と思う。
「あった、あった。」は村上龍村上春樹『ウォーク・ドント・ラン』について。「エコノミスト」、凉を感じる三冊の原稿も送る。野口健『落ちこぼれエベレスト』を三冊目に選ぶ。「新刊ニュース」より、夏の三冊アンケート依頼。ギャラはないけど、顔見せだと思って、すぐ回答して送る。買い替えたマーチ、少しは乗っておかないと、と思って昼食後、走らす。キューブよりひとまわり小さく、車体が少し低いか。アイドリングストップになっていて、ブレーキをかけ少し立つとエンジンが止まる。またブレーキを離すと、エンジンが勝手にかかる。こんなんで、省エネになるんだろうか。しかし、直射日光が、冷房がまにあわないくらい、車のなかは熱い。