昨日、神田古書会館「フリーダム」展を覗き、神保町を通過してサン毎へ。カッパブックスマダム・マサコの新書二冊。『おしゃれ案内』はまだ見るが、『実用とシック』は珍しい。これが各100円、ほか諸々。田村でも梅原猛法然(上下)』角川ソファ文庫などを。ほんとうは、五反田へ行くつもりだったが、家を出ると、やっぱりあのことを思い出して足が向かない。
サン毎で仕事をしていたら、編集部Mさんから、震災がらみで「苦難を乗り越えるための一冊」特集の依頼を受ける。400字。もちろん引き受ける。
「ギンレイ」で久々に続けて二本観る。ウディ・アレン「人生万歳!」と、「エリックを探して」。どちらもおもしろく観た。後者はちょっとうまく行き過ぎの感もあるが、終り近くいちばん盛り上がるシーンで、館内が沸いていた。歓喜に包まれて、その一員としてスクリーンと対峙するのはいい気持ち。
夜は吉祥寺で、「buku」が出るたび開いている飲み会「栞会」に出席。わいわい喋りながら楽しく読む。みすずのMさんがひさしぶりに参加。できたばかりの野呂邦暢短編集『白桃』をいただく。薄いピンクの、あいかわずきれいな本だ。夏葉社さんもいて、何か言うたび、わっと、そのことばで盛り上がる。きらきら光っている感じで、ことばがいちいち、立っているのだ。勢いを感じる。朝日新聞の取材の写真が、満面の笑み、という感じだったと言うと、むかしから写真を写されると、ぜんぶ、あの顔になるんです、という。徳が備わっている感じだ。出版を辞めたら、得度してお坊さんになるかもしれません。
プレゼント交換で、中嶋くんが、今日五反田と神保町で買った戦利品を披露する。あっと驚く数冊があった。うーん、と思わず唸る。東京には、古本の強敵がゴロゴロいる。
今日、上々堂に精算と補充。
急に大橋純子が聞きたくなって。歌、うまいよねえ。

うみねこさん、渾身の第三号目録も届きました。厚みもあるし、児童書絵本の選りすぐりを投入した、なんというか、志の高さを感じる目録であります。資料性も高し。こんなことしか言えなくて、ごめん。