アキヒロくんを拝む

okatake2011-04-09

目覚める直前、元ちとせに演歌のコンサートに誘われる夢を見た。「岡崎さん、行きましょう」。演歌に興味はないが、あの濡れた瞳でじっと見つめられると、行ってもいいか、と思う。
昨日は高田馬場BIG BOX」を経て竹橋でサン毎の仕事。「BIG」で、出たばかりのネルケ無方『迷える者の禅修行』新潮新書を買ったのは、届いたばかりの「考える人」の表紙がこの著者で、ドイツから仏道修行に来た若者が、ホームレス修行などを経て、人里離れた小さな山寺の住職となり、そこで檀家なし、自給自足のコミューンのような暮らしをしている、というのに興味を持ったから。ちょうど欲しい本が安く手に入ったことになる。ほかに1972年版『古書店地図帖』、森本和夫『正法眼蔵入門』などを買う。レジにボウズ頭の三楽・アキヒロくんがいて、思わず合掌してしまう。お坊さんに見えたのだ。
サン毎で仕事終え、神保町へ。少し時間あるので、古本屋店頭巡り。コミガレでも三冊。『〈手の仕事〉再発見』トランスアートが欲しくて、なんとか三冊揃える。ここに清水哲男さんの電脳化の過程が語られている。宮部みゆきが速記の仕事をしていた体験を、対談構成の名手・長部日出雄と語り合う、これもおもしろそう。
「ぶらじる」で、リコシェ柳ケ瀬さんと待ち合わせ。絶版になったちくま文庫の拙著を、柳ケ瀬さんがわざわざ交渉して取り寄せてくれて、そこにサインを入れる。深川いっぷくで販売される。あの3・11の日に、本当はこれをするはずだったのが、ぼくが忘れていてすっぽかしたのだ。そして地震。そんな話を。
「ぐろりや」展へ。会館前で徳尾くん、股旅堂くんなど四名に出会う。挨拶したのはいいが、何か一言つけくわえようと、おかしなことを言ってしまった。まったく、なんで、そんなことばが出たのかわからない。ここにお詫びします。申しわけなかった。しばらく自責の念にかられる。余計なことを言う、というのはぼくの悪いくせ。やっぱり坐禅が必要なり。
「ぐろりや」では、影山光洋『写真 昭和50年史』講談社が函入り2000円で出ていた。前の某古書店の値段票が後ろ見返しに残っていて4000円がついている。欲しかったが、財布を見ると2000円しかない。あきらめて、なおも外を回ると、同じ本が函なしで400円で。木鶏堂さんの出品。これを買う。東京堂のトートバックがパンパンに。外へ出たら、海ねこさんと西秋くん。海ねこさん、4月22日から二日間開催される、東京古書会館2回展示スペースでの「古本海ねこ自家目録3号発行 ミニミニ展示会」を前に、あれこれ心配らしく、元気づける。
このあと、中野に流れ、異常ににぎわっている酒場で、男5人で打ち合わせ。新しく始まる仕事についてあれこれ。よく見知った仲間で新しい仕事ができる。これは楽しみ。何をするかは、たぶん始まってからも内緒です。佐藤泰志『そこのみて光輝く』河出文庫も出ました。解説は福間健二さん。
せっかく夢にでてきたから、元ちとせ「ひかる・かいがら」を。

先日、信頼すべきある情報筋から、流水書房青山店がすごい本屋だ、と聞きました。なんでも「庄野兄弟」のコーナーがあるとか。めまいがするような、すばらしいできごとです。詳細なレポートがあったので、ごらんください。そうか、TBSからも近いんだ。今度、行ってみます。
http://inax.lixil.co.jp/publish/store/030_tokyo/d_000587.html

おお、いま検索したら、夏葉社さんが写した写真を見ると、スムース棚ともいうべき棚がある。これは、行きます。
http://eeg.jp/8Gjn