赤頭巾ちゃん気をつけて

「ありがとう」からの連想で、佐良直美を何か、と思いましたが、こんなの。「赤頭巾ちゃん気をつけて」の主題歌。1968年の東京が空撮されています。

また埋め込みがうまくいきません。各自、ユーチューブで検索ください。

本日も午後、3時間ほど停電。朝、ネクタイしめて、娘の中学の卒業式に列席。今年に入って3度目のネクタイ姿。それまでの20年で2、3回しか締めてないから、これはどうしたことか。娘の中学(キヨシローが卒業生)では合唱が盛んで、5曲ぐらい、在校生、卒業生で合唱のある卒業式で、これがさすが、みごとだった。しかし、3時間は長い。式が始まるまで、河出文庫の新刊、辻原登『家族写真』を読んでいた。最初の表題作が、むむむの傑作。さすがにこの作家はすごいわ。娘が中学を出て、大阪の工場へ就職していく。家族で写真館で記念写真を撮ろう、ということになる。写真館の主が緊張を解くため「わたしはいま幸せです」と心で思えと言う。これに父親は反発する。ちょっといま手元にないから記憶で書くが、この「わたしはいま幸せ」と娘がのちに本気で言うとき、別の場所で不幸が起きていた。最後の一行まで緊迫した、それでいてハッと胸をつくような物語だ。
昼飯の用意ができないので、ぼく一人、少しあるいてスーパーでお寿司でもと思って行ったら、そうか停電の時間帯だった。スーパーは店内は閉鎖。表で飲料やおかし、みかん、カップ麺だけをレジなしで販売している。ちょうど「いま、お米が入荷しました」と言うので、一袋買う。コメさえあれば、なんとかしのげる。停電タイムはまた長い昼寝。先週の今日は、毎日新聞社に釘付けになり、とうとう夜明かしをしたのだった。
夕方、国立へ。「谷川」は、なんと開いていた。近くにNTTのキー局があるから、停電もなかったという。平然と、いつもと変わらぬ姿で営業する谷川さんに、賞賛を込めた畏怖の念を抱く。処分した吉田健一『乞食王子』講談社文芸文庫380円をまた買う。レナード・フェザーのジャズ本300円。「みちくさ」に名作挿絵全集』6が500円で出ていて、これも買う。文房具店でスクラップブック420円。
ナンダロウくんがブログで、近々開催予定の各種イベントを一覧にしてくれています。ありがとう。
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今月「日本古書通信」「昨日も今日も古本さんぽ」は奇しくも、仙台、一ノ関であります。「ベイシー」のレコード、だいじょうぶだったかしらん。特集は「アンケート 昨年の収穫」。しかし回答者の年齢が高いなあ。平均60ぐらいか。グレゴリ青山さん(44)は若手なり。稲垣書店・中山信行さんのロングインタビューも掲載。