国辱もの

okatake2011-02-27

昨日は、町田へ。人出多く、さまざまな店があり、にぎやかな町なり。中学女子がグループで大挙して押し掛け、原宿みたい。市民文学館「桜田常久」展は、図書館の横のコーナーでちょっと、と思っていたら、二階の一フロアを占める立派な展示。原稿や書籍、書類などが展示され、桜田の人生が一望できる。観覧者はぼく一人。メモを取りながら見る。
帰り、「デ」があったのでジャズ二枚。チコ・ハミルトンとデクスター・ゴードン。ここは、かつて国立「デ」がそうだったように、色別値札による割引をしょうっちゅうやっているみたい。黄色だと40%引きになる。いや、国立でもたまにやっているが、本当にたまだし、値引きの高い色札はほとんどない。
町田「ブ」はたしかに本の量が多い。単行本「200円以下」とあるが、そこに105円も混じっている。文庫、単行本を少し買う。しかし、レジで「携帯サービスご加入」といちいち聞かれるのは、本当にイヤだな。拒否できるシールとか、ないかしら。
小田急急行で新宿まで、立ちっぱなしだった。登戸駅前が変わったなあ。ぼくが宿河原にいて、登戸をしょっちゅう利用していたときは、田舎の駅前みたいだったが。新宿から高円寺へ。好書会。タモリのロングインタビュー掲載(表紙も)「話の特集」ほかを買う。富沢一誠『陽水、谷村 しゃべっちゃった』アロー出版は、チューリップ、かぐや姫、ガロ、古井戸、赤い鳥などフォークの面々へのインタビュー集。525円。これが、見ているだけで頭が悪くなりそうなひどい装幀。奥付にもカバー袖にも発行年月日がない。しかし「ガロ」へのインタビューは貴重。
ジャズ喫茶「ナジャ」で一時間弱くつろいで、「ささま」へ。何か一冊、買いたい。小野十三郎詩集『垂直旅行』思潮社840円。1970年の刊だが、この時代の小野作品の語り口が好き。
「そのときになれば/おれはやることはない/まったく無能だ/そのときとなれば おれは/邪魔にならないよう/わきにどいて/見ている他ない/歌だって? そんなもの役に立つか」(「黒いオルフェ」)

先日、何の番組かで、「コストコ」へ三組の芸能人が買い物をするという企画があり、ピーター、カバちゃん、楽しんごが出ていたが、オープニングで、おねえキャラ三代がキャピキャピ並んでいるのを、ピーターが「いい時代になったわねえ、私の頃だと、国辱ものだったわよ」というのに笑った。「国辱」とは、ピーターの父が上方舞人間国宝であることを踏まえているのだが、「国辱」ということばの使い方が、じつになんともセンスがある。コロッケのちあきなおみモノマネは、ピーターのちあきなおみモノマネのモノマネだった。ピーターという人、あなどれないのである。