マンシェットは難物

okatake2011-02-10

深夜、タクシーで帰還。阿佐ヶ谷で飲んでた。今朝はTBS。終わって飯田橋。「ギンレイ」で、と思ってドトールで時間つぶしていたが、いざその時間になると、「トイレット」がどうしても観たい映画じゃないように思えてきてパス。神保町経由「サンデー毎日」。タテキンで二冊。ピポー叢書、エリュアール『記憶すべき肉体』が、よくぞと思ったが,後で見たら、赤鉛筆の棒線引きまくり本だった。まあ、そうだよ。創元選書、小林秀雄訳『ランボオ詩集』は、伊勢佐木町「文藝堂書店」のシールがあったから。毎日新聞社の廊下で、ひさしぶりにフリー編集者のOさんとばったり。毎日から出た柴崎友香さんの新作は、Oさんが担当。ぼくのところへ送ってくれたらしい。ありがとさん。ぼくがときどき文末に使う「ではでは」は、このOさんの通信に必ず使われていたフレーズのマネなり。
京橋「INAXギャラリー」で松浦武四郎「一畳敷」展を見る。晩年、松浦は一畳の書斎を造っていた。そこんところの興味で出かけて行った。カタログも買う。休憩室にINAXギャラリー展カタログのバックナンバーが置いてあって、「名古屋モダニズム」が欲しくて、盗みそうになる。あぶないなあ。
有楽町線で池袋。西武リブロの古本市を覗く。会場に「虔十」さんに、一ノ関「虔十」を訪ねた話をする。みんな、古書店主がネクタイ、スーツ姿。「うさぎ書林」さんがかっこいい。さすが、もと堅気なり。
本多正一さん、新保博久さんがいらしてて、コトバを交わす。ホンダさん、「岡崎さん、本はどうしておられるんですか。コンテナ倉庫とかは」とおっしゃるので、「コンテナなんかに入れた日には、本が死にます。それなら売ります」と言ったら、新保さんが「ぼくは、月に3万払って、コンテナ借りてますが」と。しまった。
夜、阿佐ヶ谷で、光文社の編集者Mくんと、阿佐ヶ谷南口の九条ネギを使った料理店「はんなり屋」(九条ねぎ、春菊を使ったお好み焼きがうまい)、そしてカラオケ。締めに「夜の午睡(ひるね)」へ。光文社新書のHP連載、このままのんべんだらりと月一で書くのではなく、ピッチを上げて書いたほうがいい、という話になる。それはそうなんだ。
東京新聞Oさんから書評の依頼。ありがたくお引きうけする。
電車や喫茶店でパトリック・マンシェット『殺戮の天使』を読む。学研から数冊、邦訳が出ているのは安原顯がいたからだ。しかし、今日いちにち、神保町でも池袋でも高円寺でも阿佐ヶ谷でもマンシェットは見つからなかった。