われわれはなぜ古本屋にいるのか

okatake2011-01-09

蟲文庫の田中さんが、田村治芳さんへの追悼をブログに書いている。そうか、蟲文庫さん、田村さんと会ったことなかったか。
http://mushi-bunko-diary.seesaa.net/article/179615233.html
ちょっとぼんやりしていたら、さっそく締め切りが週明け4本、迫って来た。ちょっとネジをまいてやります。
朝日新聞」で、音楽について主に書いている近藤康太郎さんの記事がいい。「宇多田ヒカルが駆け抜けた12年」は、チエーホフまで持ち出して、宇多田の新しさと音楽の本質をとらえた、ちょっと目の覚めるような記事だったので切り抜いた。ぼくが「ベストセラー快読」を書いていたとき、最後の方の何度か、近藤さんが担当で、一度西荻の喫茶店で会って喋っている。朝日らしからぬ、自由人っぽい雰囲気を身につけた人だったと記憶する。
昨日、国立をぶらぶらしていたら、「みちくさ」でオヤジさんが本の値付けをしている。素早く、後ろ見返しに鉛筆の値段を書き込んでいく。ネット検索なんかしない。5、6冊溜まると、表の均一台へ運ぶ。まだ値のついていないなかに、小林信彦『われわれはなぜ映画館にいるのか』を発見。え、あれも均一? まさかな。ドキドキしながら、本棚の本を見る振りをして観察。すると、サササと値をつけ、均一へ。やった。こそこそと悪いことでもするように均一へ移動。手にとると400円。ありがたく頂戴する。こういうこともあるのです。
かっちょいいのを見つけました。チャー、やっぱり貫禄ですねえ。