古ツア、夜の西荻降臨

okatake2010-10-23

すかっと秋日和。午前中、近くの地域の会館へ娘の中学の吹奏楽部が演奏をするのを聞きに行く。ほんとは、このあと古本バザーがあるのだが、ちょっと疲れて、帰って寝る。
昨日は、五反田から西荻音羽館からなずな屋。いま入って右側の棚に、魚雷くんがひと棚分、古本を並べているが、ぼくも並べることにした。この日は少しだけ持ち込む。以後、追加していくつもり。
五反田では、かつて歌舞伎町にあった古本屋「一草堂書店」(歌舞伎町十三 桜通り)が出した『家庭経済上必読すべき 古本の知識』という小冊子を200円で買う。古本の手入れ、保存、売り方などが書いてある。「当店の業績」という項目を読むと、「一草堂」は歌舞伎町(旧淀橋角筈)に昭和四年開店。既に三十年の歴史、とあるから、これが出されたのは昭和三十年代半ばとわかる。風俗街にある店だが、明治古典会に必ず顔を出す、学術著、専門書の店だった。ぼくは、そうだなあ、二十代の初めに東京へ来て、古本屋を巡ったとき、友人とこの店へ行っている。だから、三十数年前にはまだあったのだ。ガラス張りの店で、外から二階へ上がる階段が見えたと記憶している。
そのほか藤井淑禎さんの初期の著書『不如帰の時代 水底の漱石と青年たち』をこれも200円で。
音羽館では、広瀬くんに、また自宅蔵書の大量買い取りをお願いする。前は、自分で処分する本を選んだが、こんどは、広瀬くんにどんどん持っていってもらうことにする。3、4000冊は減らさないと、とにかく身動きとれず、仕事にならないのだ。
夜は西荻駅前「和民」でミニ「栞会」。古ツアさんが来てくれる、というので、みんな張り切って集まった。しかし、えんえんと古本と古本屋の話をしているのには、古ツアさんもあきれていた。楽しんでもらえたようでよかった。みんなも、謎の伝説の男の降臨に興奮していた。あれこれ、地名を出して古本屋の話をしたら、すべて古ツアさんが「○○書店」ですね、と名前を覚えていて、どんな店かも話したのには驚いた。すごい記憶力だ。対抗できたのは石原くんぐらいか。
ノンちゃんが帰って、女の子はぐーるどさん一人になってから、みんな酒がまわって、「アメトーク」ゴールデンでは放送できない深夜版みたいになってきて、ぐーるどさんに気の毒だった。ごめんな、ぐーるどさん、中学男子の部室みたいになって。
「アメトークブックオフ芸人の巻、はできないかとみんなで話したが、いないだろう、という結論に。遅く顔を出した広瀬くんが水道橋博士宅に買い取りに行った話をしたが。
今日のBSの俳句の生番組に北條くんが出演する、というので、ちらりと見たら、ほんとだ、ちゃんと男前が映ってる。
図書新聞」にポプラ社「百年文庫」について書きました。石原くんが、一覧のパンフを持ってきていて、いまからどれが絶版になって古書価がつくか、と予想していた。北條くんが一冊、買ってもってきていたが、あれは「湖」だっけ。ぼくの持ってるのは「畳」「秋」「庭」「絆」だ。