よっ、高原へいらっしゃい

okatake2010-08-15

向井「古書現世」透史くんが、「わめぞ民名鑑」を書いていて(ご苦労さま)、2回目に「退屈男」くんをとりあげている。まったくその通りだな、という内容。
http://d.hatena.ne.jp/sedoro/
ぼくなど、恐る恐るブログを始めたころ(その後まったくパソコン操作は進歩していない)、一つの道標になったのが「退屈男」くんのブログだった。即時性、情報収集能力の高さ、手際よくまとめるセンスはピカ一で、退屈くんのブログを通して、暗闇の洞窟のような電脳世界に踏み出したのだ。
愛にあふれた向井くんの後押しを受け、ひさびさに、退屈くんがラジオ愛を語っている。末端でラジオに関わる身として、刺激を受ける内容だ。
http://taikutujin.exblog.jp/
家族で車で買い物へいくとき、よくかかっているのが(というか娘がそこに合わせるのだが)、ナック5の「鬼玉」だ。中高生中心の投稿コーナーがあって、お題をもらって一言みたいな中身は、おもいっきりくだらないが、玉川美沙というパーソナリティのゆるゆるの反応がいい。ぼくは、かつて愛聴したオールナイト・ニッポンのイルカを憶い出していた。しかし、さっき、グーグルで画像を見ると美人なのね。
今夜は、jcomの企画で、杉並公会堂に落語を娘と聞きにいく。開場時間にあわせていったのだが、整理番号は100を超えていた。みんな、いつから待っていたんだろう。出演は、春雨や風子、笑福亭里光、江戸俗曲の春風亭美由紀、そしてトリが古今亭八朝。正直言って、2・5級の面々。最後のプレゼントコーナーも、すべて出演者による出品で、jcom何をやってんだ、とあまりのシブさに驚く。八朝が出品した、志ん生の手拭いはどうしても欲しかったが、何も当らなかった。
八朝の出のとき、「よっ、『高原へいらっしゃい』」と声をかけようと思ったが、マニアックすぎて白けるだろうとやめた。
いい間違いが多いのが気になったが、鶴光の弟子、里光の明るい上方落語にほっとする。
もちろん、荻窪「ブ」へ寄ったが、ツルツルの氷の壁をよじ上るようなもので、一冊も拾えず。これだけ量があって、拾えない「ブ」というのも、ほんとうに珍しい。妖怪がいるのかもしれません。
写真はわりあい最近「ブ」で釣り上げた収穫。ちょっと珍しいでしょう。旺文社文庫長新太『キャベツだより』。
小説評価に迷いが出て、補強に江藤淳文芸時評を拾い読む。鉄分補給、だ。