本郷・菊坂ホテル 音羽館で晶文社本フェア

okatake2010-02-07

昨日、午後、「スムース13号」を20冊納入。夜に広瀬くんからメールがあったが、すでに半日で7冊売れたそうだ。すごいじゃないか。
音羽館、ささまで、またごちゃごちゃ買う。どうしても晶文社本に目がいくな。音羽館均一で羽根田武夫『鬼の宿帖』文化出版局を買ったのは、先日、本郷散歩をしたとき、「菊坂ホテル」跡へも立ち寄ったからだ。昭和20年に焼失した、この文人ホテルは有名で、近藤富枝さんが『本郷菊坂ホテル』を書いている。明治41年生まれの著者は、菊坂ホテルのオーナーの三男に生まれ、ここに出入りした作家たちに可愛がられた。と、奥付のプロフィールを見て、「石亭グループ」会長の「ハネダ」と来て、「おおっ!」と気づいた。ぼくが上京して所属した雑誌はバブル雑誌だったのだが、編集部の編集長が経済界に顔が広く、よく「ハネダが」と言っていた。ぼくも「石亭」グループのレストラン、料亭を取材したことがある。これはお金を引き出すためだったんだろう。そうか、あの「石亭」の羽根田さんが、「菊坂ホテル」の羽根田さんだったのか、とようやく気づいた。羽根田武夫は93歳まで生きて、2001年に亡くなっている。雑誌社にいたころ、「菊坂ホテル」のことに気づき、編集長に言えば、会わせてもらえたかもしれない。惜しいことをした。
羽根田武夫は中学時代に関東大震災のドキュメンタリー写真を撮り、それをビジネスにしたという。中央公論社にカメラマンとして入社、「婦人公論」で女優などの写真を撮った。ウミヘビの世界的研究家で著書もある。おもしろそうな人ですねえ。
チャーリー・ヘイデン「ザ・モンマルトル・テイプス」を買う。ジャズのCDを買うのはひさしぶり。

西荻音羽館」で、「スムース まるごと一冊晶文社特集号」発刊にあわせて、晶文社のミニ特集コーナーができたそうです。また、晶文社本の買い取りにも力を入れていくとのことです。
しばらくは、勝手に晶文社の本の話でもちきり、です。
「2010/02/07 15:03
岡崎さん、音羽館です。本日からスムース発刊記念「勝手に晶文社50年」ミニ特集をやっております。ぜひ見に来てください。また晶文社本の買取りも
積極的にやっております。」