向島へ

okatake2009-10-17

来る10月23日金曜日、午後6時から、神保町「がらんどう」さんで、前橋の古本屋「山猫館」店主・水野真由美さんのトークショーがあります。
『女子の古本屋』で取り上げた女性古書店主のなかでも、ひときわ輝く個性派であります。水野さんは俳人でもあるので、たぶん俳句の話も。
私ももちろん行くつもり。

http://www.garando.jp/

西から東へ遠いので、ずいぶん迷ったが、「すみだ向島百花園古本市」のお知らせをいただいていたので、午後から向うことにする。東武とか京成とか、ふだん乗らない路線なので、頭がぐるぐるする。中央線で御茶ノ水、対面の総武線に乗り換え、浅草橋で降りて、地下鉄浅草線に乗り換え、ここから京成線に乗り入れているので、ほんとうは押上から東武伊勢佐木線で「東向島」で降りるのがいちばん近いのだが、いいや、京成曳舟から歩こうと思い立つ。もう、このあたりでどっと疲れる。約一時間半で京成曳舟へ。明治通りを歩き出すと「ブ」の看板が。そうだ、前に鳩の街商店街の「こぐま」へ寄ったとき、帰りはこの「ブ」へ寄ったんだ。小規模店なので、あんまり期待せずに入ったが、文庫を4冊拾ってまずまず。中薗英助『北京飯店旧館にて』講談社文芸が、まあ珍しい。
百花園も、以前、訪ねている。ほんとうに、ふつうの児童公園で古本市がささやかに開かれていた。本の量が少なく、ちょっとがっかり。しかし百花園散策に来るような、ウブなお客さんにはこれで十分で、古書一路さんによれば、午前中、けっこう客が集まり、ふだんなら売れないような本も売れたという。店番をしている女性が笑いかけながら「せんせい!」と言うので、誰だろうと思ったら、JPICの講座を聴きにきた方だった。
一路さんの売り場から、岩波写真文庫「パリの素顔」300円、高畠達四郎『風景画の話』美術出版社200円、冠松次郎『四季のたかね」山渓山岳新書300円、フォト・ポシェ「カルチェ・ブレッソン」500円を買う。みんな小さく薄い本ばかり。
本をぶらさげ、鳩の街商店街をぶらぶら歩き「こぐま」でコーヒーを飲み、帰りは東武伊勢佐木線「東向島」へ。この駅に隣接して「東武鉄道博物館」がある。SL始め、各種列車の展示、運転台を使ってのシミュレーションや展示など、盛りだくさんでたのしい。親子づれがたくさん詰めかけていた。大人200円、子供100円と入場料も安い。
これで、この近くに古本屋があれば、原稿が一本書けるのだが、ちょっと買い足りない気持で、東向島から押上、ここで対面に半蔵門線が入ってくるので、これに乗って神保町で仕上げ、と決めた。コミガレで3冊買う。ちくま少年図書館中島博カンテラ日記 富士山測候所の五〇年』がおもしろそう。石田五郎『天文台日記』もこのシリーズだが、定価以上ついてるのを一度見ただけ。あわてずさわがず探求を続ける。