彷書月刊、来年休刊

okatake2009-09-25

彷書月刊」10月号が届きました。特集は「草森紳一の右手」。草森論が載るというのではなく、草森の生原稿やメモなどが、そのまま採録されている。
それと、告知があったからもう書いていいと思うが、「彷書月刊」はちょうど一年後の、来年十月号で休刊となります。ちょうど300号目で休刊、だそうです。ぼくの連載も151回で終ることになる。あと、一年がんばって書こう。10年以上にわたる長期連載を失うのはとても寂しいが、あれこれ言っても仕方ない。
また、10月17日(土)に、向島百花園脇の児童遊園で「古本市」が開かれます。「古書一路」さんほかが参加。
どうにもこうにも絶不調で、明日は山にでも登ってこようと思います。あ、ぼくはちゃんと帰ってきますよ。
yom yom」12が届く。なんか、どんどん厚くなるなあ。500ページを超える。まず、川本三郎さんの「君、ありし頃」を読む読む。そして泣く。いま、一番の文章ではないだろうか。それに、先日、ネギさん家で、川本三郎さんが語る成瀬巳喜男を見たばかりだったしね。都筑饗一さんが「本棚が、いらなくなる日」で、ネット古書店を始める宣言をしている。すごいアクセス数になるだろうな。神保町の老舗古書店はボロクソです。
トム・ケイン『黒衣の処刑人』(上下)新潮文庫、読み終えた。最後まで読んだのだから、おもしろかったんだろうが、だからといって、著者のほかの作品に飛びつく、というところまではいかない。バッタもんの007を読んだ、という感じ。
吉本隆明夏目漱石を読む』(ちくま文庫)を読み始めたが、こちらはおもしろい。「猫」が前半「耳」の物語で、後半「目」に切り替わる、といった視点が新鮮。じつは「猫」を通読したことがない。部分、部分はおもしろいが、ちょっと途中から退屈になるんだ。しかし、なんとか一度は通読しておかないと、な。