ミニ花見

okatake2009-04-02

娘がスキーから帰り、きょうは風が強いが、いい天気なので、家族で弁当を買って「小金井公園」で花見。樹によって割き具合はまちまちだが、それでもずいぶん人出がある。今週末など、駐車場に車を止められないだろう。「江戸たてもの園」へもひさしぶりに入る。ボンネットバスは以前にはなかったもの。少しずつ増えているようだ。高橋是清邸では、元気な年寄りの一団に会う。「二・二六の時に」などと大声で話している。耳が遠くなるから声が大きくなるのか、年を取ると小声で話せなくなるのか。前川國男邸で椅子に座っていると、別荘に来た気分になる。梅雨の雨の日など、人もほとんどない時など訪れて、しばらく本を読んでいたことがあったが、またそうしようと思う。
帰り花小金井「ブ」に寄って、蓮實重彦『物語批判序説』中公文庫、赤瀬川原平『少年とグルメ』講談社文庫などを拾う。『少年とグルメ』は2冊はあるはずだが、ちょうど貧乏食のネタを集めていて、ここに鼻くそを食べる話が出ていて、ええいっと買ってしまう。
「潮」編集部から平安寿子『さよならの扉』中央公論新社がとどく。これは書評用。受贈書が紹介できたり、できなかったりしているが、ごめんなさい。
「CABIN」をずっと読んでいるが、読み応えがある。月の輪の次回目録は「太宰治」らしい。その調査もかねた東北紀行が読ませる。そのほか、青山南鶴見太郎などなど豪華な執筆陣に加え、蟲文庫の田中さんが木山捷平について書いている。小特集・小沼丹2本もおもしろい。大島一彦は小沼丹のお酒につきあった話。鈴木地蔵は、万事平穏無事に過ごした小沼の文学世界に、年を取って再読すると、ある違和感を感じたというようなことが正直に書かれている。
この「CAVIN」は、ひさびさに熟読した文芸誌。買い、である。お問い合わせは、〒552−0001 大阪市港区波除2−10−14 中尾務まで。600円。