プリーモ・レーヴィ『天使の蝶』

okatake2008-09-02

午後、角川書店へ。「野生時代」の仕事で、作家の坂木司さんと「文庫」対談。このところ、対談づいている。坂木さん、その担当編集者、『古本道場』読みました、と言ってくれる。ここでも角田力が効いている。じつは坂木さんは覆面作家なので、これ以上書けないのだ。構成のライターさんが司会進行してくれたので、楽だった。ただ、司会の質問に答えるというかたちになったので、それを対談としてまとめるのは大変だろう、と思う。
飯田橋「ブ」にちょこっと寄って、あいかわらず、拾えるものがないなあ、と思いつつ、出荷を待機したストックワゴンからS・N・バーマン『画商デュヴィーンの優雅な商売』ちくま学芸文庫をかすめとる。伝記マンガ、里中満智子構成・村野守美画『古田織部岐阜県を買う。村野守美は絵も好きだし、いい作家なのだが、いまや伝記マンが作家みたいになってしまった。別の社から出た『宮沢賢治』も持っている。
光文社から古典新訳文庫を送ってもらっている。今回配本にプリーモ・レーヴィ『天使の蝶』(関口英子訳)が入っている。おおっ、と思う。レーヴィはユダヤ系イタリア人。あのアウシュヴィッツ体験を経て作家となる。囚人番号は174517。奇跡の生還だった。それなのに戦後40年を経て、自宅アパートの踊り場から飛び降りて自殺する。工作舎『周期律』は名著ながら、『天使の蝶』プロフィールに記載がない。
『天使の夢』は短編集。楽しみに読もう。
新学期が始まり、娘はクラブに塾に忙しい日々が始まる。学校から帰宅、すぐゴハンを食べさせ、駅まで車で送っていく。いつも妻がしている仕事。このところ、娘が妻に反抗する場面を見ているので、車のなかで諭す。「○○ちゃんのこと、いちばん考えているのはお母さんだよ」と。
帰り、ちょいと立川栄「ブ」へ寄る。500円均一セールでも迷っていた城山隆『僕らの「ヤング・ミュージック、ショー」』情報センター出版局が105円に落ちていたので買う。70年代、洋楽ロックを流し続けたNHK「ヤング・ミュージック・ショー」の詳細な個人的記録。
「日経」中野さんから、「交遊録」というコラムの執筆依頼が来る。『昭和30年代の匂い』の著者インタビューの依頼があったみたい。うれしい。
『雑談王』(晶文社)発刊記念「コクテイル」ライブの告知ポスターを描いた。「コクテイル」に貼ってもらうつもり。左は植草サン。ライブ終ったら、どなたかに差し上げます。晶文社営業の高橋千代さんから、今週末、インタビューを受ける。いつも普通に話している人から、あらたまって話しを聞かれるのはちょっと照れくさい。

『雑談王』発売を記念して、9月22日(月)に完成披露ライブをやります。また7時開場、7時半開演。『雑談王』うら話、近況、古本あれこれ、それに久し振りにちょっと歌もうたうかもしれません。予約&#電話は03-3310-8130 メールは「古本酒場コクテイル」からアクセスしてみてください。