ナジャで小沼丹

okatake2007-12-08

午後、高円寺。杉並展。かつて、毎晩のように通った路地裏のバー「テル」があった場所は、主が亡くなり、そして一帯が更地になっていた。東京で消えて行く記憶を持てるとは、上京時には思っていなかった。
平凡特別編集『平凡』お宝写真館が700円。トニー谷江利チエミが表紙だ。野球小説も資料として買ってます。川上健一『ラストボール伝説』恒文社150円は土間均一。ポケットパンチOH!の1976年4月号と6月号を各300円で。ただし、6月号ではOH!が消え、「男の青春娯楽誌」と角書きがついている。4月号は桜田淳子表紙で、神田御茶ノ水ガイド特集。荒井由実の小特集も。持ってるかもな、と思いながら買ったのは、筑摩現代文学大系、『田畑修一郎木山捷平小沼丹』を100円で。いいでしょう、この組み合わせ。帰り、ナジャでジャズを聴きながら、小沼丹の「バルセロナの書盗」を久し振りに読む。古書に淫し、古書店主となるが、古書のために殺人を犯す男の話。ひとごとじゃありませんぜ、だんな。
中央公論から話題のミシュラン「東京」、やっと届く。入手困難だったので、遅れた。西原理恵子神足裕司『恨ミシュラン』をぶつけるつもり。
夜、BSで「ダーティー・ハリー2」を見る。もう5回目か6回目か。たまらんぜ、まったく。
土管と空き地研究のため、娘の本棚から、ぼくの部屋から移動したマンガを数冊。「てんとう虫の歌」に土管と空き地は出てくるか。娘にリサーチしたところ、「2巻の後ろのほうに出てくるはず」という。見たら、本当に出て来た。ちばてつや『1・2・3と4・5・ロク』を読み返しないてしまう。ちばてつやのベスト、だといまでも思っている。子どもの日常の細部を描くのがめちゃくちゃ上手いのな。