ぼくはピンク亭八茶起だそうです

okatake2007-11-27

山行きを予定して、朝早く起きたが、外は曇りで、日よってしまった。
ポケットから橋袋に書き付けたメモ。こないだの同窓会で、Nという同級生と、彼は20年前の同窓会に出なかったから、面と向かって喋ったのは、30年ぶりぐらいだが、このNが、たぶん守口高校初めての落語研究会を作った男で、じつは、ぼくも創立時に参加している。1、2回顔を出して辞めてしまった。屁たれなのである。
ところが、その同窓会の席上で、彼から、「岡崎にもちゃんと芸名をつけたんや」と聞かされ、ええええーっ、と驚く、しかもその名を彼は覚えていた。
ピンク亭八茶起(はっちゃき)
が私の高座名だ。八茶起とは、当時(いまもだが)尊敬した堺正章を真似、よく廊下をすーっと滑っていた。そこからハッチャキマチャアキ、という番組名からついた。知らなかったなあ。というか忘れていた。このNの記憶力には、ほかのことでも驚いた。在学中はあまり話さなかった彼と、卒業後、何度か互いの家を行き来したのだが、何がきっかけか忘れていた。それは「拓郎や」と言うのだ。えええっ! 彼が拓郎のファンで、ぼくもそうで、話が合ったというのだ。ううむ、新事実が次々と。
山行きをやめたので、午後、一年ぶりぐらいに、カラオケボックスに一人ででかけ、2時間歌う。まるでバッティングセンターでバットを振るように。ようやく吉田拓郎「淋しき街」の入っている機種にありつく。白石、やっと歌ったぞ。ひさしぶりに締め切りのない日で、学研新書、過去のものも含め、あちこち書き足す。
インビテーション用の正津勉『小説尾形亀之助 窮死詩人伝』(河出書房新社)届く。これは読みたかったんだ。
目の前のラックに未読の新刊が置いてあるが、ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』(白水社)エマニュエル・ボーヴ『あるかなしかの町』(白水社)、西村賢太『二度とはゆけぬ町の地図』(角川書店)、小林信彦日本橋バビロン』(文藝春秋)、山田風太郎『わが推理小説零年』(筑摩書房)、池内紀『池内式文学館』(白水社)、早川茉莉森茉莉かぶれ』(筑摩書房)などが、恨めしそうに背中を見せている。でも、書評用の本で未読のものがまだ3冊あり、今月は吉村昭ベスト10の原稿もあるしな。ダグラス・サーク『誘拐魔』をビデオで見ましたが、美人の踊り子が探偵役で活躍。牢屋に入った婚約者の汚名を晴らす。あれ、ちょっとトリュフォーっぽいな。警護の警官がいつもクロスワードバズルをやっていて、ルシル・ポールの偶然の発言でうまく空白が埋まるギャグが何度もあり。ポリス・カーロフの名がクレジットにあるが、あの不気味なあの男かしらん。
「野球小僧」用に、井上ひさし『野球盲導犬チビの告白』を読み始める。井上ひさしも、読まれなくなった作家の一人だなあ。