坂、トロッコ電車、影なき声

16日、Y新聞の取材受ける。坂巡りの楽しみについて。たかだか半年ほどの「坂」歴で、「坂っちゅうもんは」と臆面もなく、喋る私がいた。図々しいねえ。男坂でポーズとって写真撮られたりして。しらじらしい男だねえ。
取材してくれた女性記者はこの日、誕生日だったそう。
彷書月刊編集部に立寄って、あれこれ雑談。お仕事の手をとめてしまった。
帰り、国立「ブ」で「たくさんのふしぎ」の黒部渓谷のトロッコ電車の絵本を買う。こういうの、好きなの。自転車を取りに、北口へ回ろうと歩いていると、塾へ行く途中の娘とばったり会う。少しうつむいて、とぼとぼ歩いて通り過ぎようとするので、「○○ちゃん!」と声をかけると、ぱっと顔を上げ、少し驚いて「おぴょ」と返事する。夕食時に、さっき、なんであんな返事したんだと問うと、「ちゃんと返事するのめんどくさいもん」と答える。ちょっと恥ずかしかったんだろう、と思う。
夜、半日遅れの「インビテーション」書評を書く。最相葉月星新一』。松本清張原作を鈴木清順が監督した日活「影なき声」をテレビで見る。まだ畠だらけの小平、田端の操作場、それに銀座が映る。二谷英明の疲れた顔と、銀座のネオンのカットバック、暗いビリヤード場など、感心した絵のシーンがいくつもあった。さすが鈴木清順なり。
今日もこれからまたずっと仕事。とりあえず日経の連載、取り上げた『これが万国博だ』を書く。日経連載も、これで残すところ一回。
妻が留守なのでカレーを作る。