またまた「つま恋」です

えー、また「つま恋」の話であります。今日、BSで放送された「つま恋」ライブ、昼間の部は見られなかったけど(もちろん留守録はした)、夜の部は録画しながら見る。やっぱり、中島みゆき登場、そして落陽というクライマックスは圧巻。逆風に逆らって歌うような拓郎に痺れる。ああ、こうして、終ってから、すぐに何度も反芻できるなんて、31年前には考えられなかったろう。
今日、昼前、善行と神保町。別々に回る。コミガレで三冊、拾う。結局、古本祭りといっても、買うのはレギュラーの場所。そして古書会館即売会で、宮尾しげをの和本仕立ての『小噺再度目見得』は昭和7年刊で400円。それと少しがんばって2500円で、百田宗治『随筆 路次ぐらし』厚生閣を買う。これは前から欲しかったんだ。川本三郎さんがどこかで書いていた。
2時から古書会館2階スペースで、池谷伊佐夫とのトークショー。池谷さんと、こんなふうに人前で話すのは初めて。始まる前に、2人の男性から『気まぐれ』にサインを求められる。ありがたいことだ。狭いスペースだったが、20名以上の客が集まる。池谷さんが、10年以上前に、ぼくが初めて池谷さん宅を取材で訪れたときのことを、きわめて克明に覚えているのにびっくり。なごやかに、笑いをとりつつ、無事トークショーを終える。今週「毎日新聞」読書特集で掲載された記事を書いてくれた手塚さんが来てくれる。
みなさん、ありがとうございました。
今日も来てくれた工作舎・石原さんに教えられたのだが、昨日の夕刊、朝日新聞に、講談社文芸文庫で品切れ中の大岡昇平『愛について』を、東京の一書店の店長の熱意で、たった一軒の書店のために、700部増刷したという。きわめて異例の話。「定年までに売り切る覚悟」で重版したのを、60面積みという売り出し方で、他店も巻き込み、ほとんど売り切ったという。すごい話だ。