「暮しの手帖」編集長に松浦弥太郎さんが

書き忘れたことがあったので、ちょいと書いておきます。26日朝、朝日新聞「ひと」の欄で、松浦弥太郎さんが「暮しの手帖」の編集長に就任すると、伝えられていました。書いた記者は佐久間文子さん。「文ちゃん」ですね。じつは、21日、明大アカデミーで海月さんから、そのことは教えられていた。驚き、であります。
しかし、考えると絶妙のカップリングで、もちろんこれはいいこと。古本では手に取るが、新刊書店では手に取ることがなかった「暮しの手帖」に、以後注目だ。

一日、光文社新書のため、打ち込んだ原稿を、章立てし、構成しなおして、文章もチェックする。全体の5分の1は捨てることにする。どうにかものになりそうだが、それでも出来上がりにはまったく自信がない。しかし、ずっとそうして本を出してきたのだ。
家内が外出の日なので、カレーを作る。たまねぎが目にしみる。
昼食とりがてら、一ツ橋学園前「ブ」へ。ポプラ社の伝記全集『宮沢賢治』ほかを買う。このところ、子供向け伝記に凝っている。性の悩みのない、刻苦勉励の美しい生涯が見渡せる。おもしろい。
これも子供向け、講談社まんが百科『鬼太郎ひみつ大百科』は150円。さいきん、児童書の前で立ち尽くしているので、ほかの客の目が気になる。ちょっと変でしょ。50になろうというヒゲを生やした自由業らしい男が熱心に児童書を見てる風景は。
魚喃キリコ『ハルチン』マガジンハウスも105円。すぐ読んだ。そうか、いまの若い女の子って、こんなふうに生活しているのか、と感心しきり。傑作なり。秋本治両さんと歩く下町』集英社新書は、『こち亀』の作者の喋りを構成したものだが、なかなか面白い。今度、これを持って亀有を散歩してみよう。
小島信夫が亡くなりましたね。ほんと、家はいつもぼくが自転車で駅まで行く途中、ちょっと路地を入ったところにある。御冥福を祈る。しかし、言うことないよね。最後まで現役で存在感を示した作家ってそうはないから。
坪内祐三さんから『「近代日本文学」の誕生』PHP新書も届く。悪いなあ、もらってばかりで。これは「文學界」連載に新稿を加えたもの。しかし、一カ月で三冊も、坪内さん止まる所を知らぬ快進撃。こちらは、ほんとトボトボと日暮れ道を歩く心細さ。
そうそう、朝のフジの小倉が司会をしているワイドショーのコメンテーターに福田和也が出てたな。BSでも司会をしているし、こちらも最前線の人。しかし、福田和也も白髪が目立つ。3、4年前にお目にかかったときは、そんなでもなかったが。