もうあんなところへ行くのはイヤだ。

昨日、サンデーが終ってから、八重洲古書館の渡辺さんに挨拶に行く。「ちくま」に書かせてもらったお礼。すると、ちょうど、「ちくま」を持って、担当の青木くんが来ていた。すごい偶然なり。八重洲古書館は、けっこう広いジャンルの本を細かく網羅していて見ごたえがある。詩集の棚から真鍋博装幀の思潮社現代日本詩集、谷川俊太郎『21』を500円で買う。500円なら安い。300円均一からアーサー・ビナード詩集『釣り上げては』思潮社を。
三省堂では週刊ダイヤモンドの文庫コラム用に、樋口有介『枯葉色のグッドバイ』文春、東直己『札幌 深夜プラス1』光文社、パヴェーゼ『美しい夏』岩波を買う。『美しい夏』の冒頭「あのころはいつもお祭りだった。家を出て通りを横切れば、もう夢中になれたし、何もかも美しくて、とくに夜にはそうだったから」という、美しい文章は忘れ難い。
今日、妻と南大沢の大型スーパーへ行く。アメリカから入ってきた店だが、なんというか、馬鹿馬鹿しい大きさで、大きなカートを持った客が朝から続々入っていって、この世の終りのように買いまくっている。いったい、日本はどうなってしまったのか、という底抜けの消費に、頭がくらくらしてくる。バカみたいにカートに商品を積み上げ、それがストレス解消になるのだろう、顔が上気している。その消費の気の強さにあてられる。
事実、帰宅してから3時間以上も眠ってしまう。
もう、あんなところへ行くのはイヤだ。