「つま恋」を再確認

23日は一日雨。めずらしく、ずっと家にいる。午後、ベッドにちょっと入ったら3時間も眠ってしまう。やっぱり「一箱」疲れてたんだ。
川本三郎さんから、ちくま文庫新刊『東京の空の下、今日も町歩き』が届く。東京中の小さな町を中心に散歩したエッセイ。もちろん単行本で再読、熟読しております(誰に向って言ってるんですか)。川本さんらしい世界なり。解説は石田千さま。写真(鈴木知之)が、単行本からダイレクトに取り込んだのか、粒子がやや粗く、抜けが悪いのが惜しいです。
加藤千晶さん『おせっかいカレンダー』はよく聞いている。炬燵に入って、みかんの皮をむきながら聞きたい音楽ですね。そんで、気がついたら、最初の「夜のバス」にある「月のヒカリも さみしいんだね」というフレーズを、一日のうち、何度も口ずさんでおるのでした。
夜、NHk総合、吉田拓郎つま恋のドキュメント「今日までそして明日から」を見る。もちろん見る。あの日の映像をじっくり見るのはこれが初めて。興奮がよみがえる。とくにサプライズで、中島みゆきが登場する場面。千手観音か菩薩が降臨したようだった。すげえ迫力と存在感。それに、ぼくの姿も画面で確認。「うちのお父さん」「落陽」で出演(?)。ほんとうに、これは、行ってよかったなあ。行かなかったら、死ぬ間際に遺言で後悔の念を残して死ぬはずだ、と思う。こんなに幸せな体験ができたのも、映像にいっしょに隣りで映っていた友人、白石裕幸のおかげだ。