「ダメおやじ」稀少本と化す

昨夜一本原稿を書いたところで力尽き、今朝、早起きして、午前中に集中して二本原稿を書いた。どうやら締切にまにあった。
神保町経由でサンデー毎日へ。タテキンはこのところ収穫ないが、昭和十六年の岩波文庫、『東海道膝栗毛』の後ろ見返しに本を開いたかたちの判が押してあり、なかに「古本買入 豊山堂書店 日吉台駅前通り」とある。その他、数カ所に鉛筆で値段、値段票をはがした跡がある。これだけで100円の値打あり、と思い買う。
サンデー毎日を終え、毎日新聞文化部のTさんから、読書特集のインタビューを受ける。
帰り荻窪「ブ」に、古谷三敏『ダメおやじ』の社長編を探しに行くが、ない。吉田拓郎『Long time no see』を買う。このなかに収められている「淋しき街」が、「つま恋」で聞いて、いい曲だと思った。サビで「理由(わけ)もなくここは東京」という個所が印象的だったが、歌詞カードを見ると、ここだけ故・安井かずみのアイデアだそうだ。このアルバム、ほかに名曲「永遠の嘘をついてくれ」、「君のスピード」など佳曲多し。90年代では、拓郎のベストアルバムではないか。
夕食後、「ダメおやじ」を求めて、家族で「いとう」巡りをするが、影もかたちもない。おどろいた。いつのまに「ダメおやじ」は消えたのか。娘に聞くと、お父さんの部屋で読んだおぼえがあると、ストーリーをベラベラ話しはじめる。そうそう、その通り。それでは、自分の部屋にある可能性が出てきた。