たった10日ほど前のことなのに

10月の雨。TBS、田口久美子『書店繁盛記』取り上げる。書店員が書いた本、と断ったのに、うまく伝わらなかったみたい。それだけ書店員が本を書くのは異例のことなんだ。田口さんは下手なもの書きより有名なのだが。
朝食会はアイルランド絶賛、の話題。月尾嘉男先生はアイルランドで番組を作ってきたばかり、森本さんも20年前にアイルランドへ行っている。この世でもっとも素晴らしい世界、というふうに伝わってくる。
帰宅して雑用をこなす。彷書月刊の原稿もなんとか書く。「追分コロニー」。書くこと多すぎて、何回書いても枚数オーバーしてしまい、着地が難しい。結局アクロバット的着地で終える。10枚は欲しかったところだ。
白石から「つま恋」の写真届く。たった10日ほど前のことなのに、なんだかもう遠いできごとだ。しかし思い出だけがしっかり、手のひらに重みを持って生きている。
午後、光文社のMさん来宅。最終的な原稿を含め、プリントアウトしたもの持参、いよいよ光文社新書から出版ということで、あと多少の手直しが必要かもしれない。これで肩の荷がおりる。ずっと重い肩の荷だったから。
夕食後、ベッドで仮眠。
吉川潮の新刊『芸能鑑定帖』牧野出版、ほとんど読むが、不快さが残る。なんだろう。小説家としての吉川は好きな作家だし、見巧者、しかも生の演芸を見ている強み、目の確かさは間違いないだろうが、談志礼讃が強すぎて、軍門に下り、テレビに出演する芸人たちを罵倒する。その手付きがちょっと危ないなあ。
あ、そうそう。あんまりないことなので、書いておこう。今朝、TBSの女の子から、「岡崎さん、服、どこで買われるんですか」「?」「いや、いつもお洒落だなあと思って」。言われつけないことを言われると、返す言葉のストックがなくて、戸惑ってしまう。なんて、言いながらけっこううれしいのさ。