「長いお別れ」

連絡ないといっていた、某テレビ局の制作会社から電話あり。とにかく夕方会って話をすることに。いきなり「買った本は全部読まれるんですか」ときた。そうか、そこから話さないとダメなのか、こりゃたいへんだ。1時間ほど独演会。終わるとふらふらになる。自転車で国立まで行ったのだが、帰り、自転車漕ぎながら半分くらい目をつぶっていた。極端に体力がなくなっている。とても長生きする自信はない。
蟲文庫さんから特製マッチが届く。見ると、かつてぼくが蟲文庫さんに出した手紙に添えたイラストが使われている。フーテンの寅さんが、蟲文庫を訪れた図。これが、寅さん、あんまり似てないの。でも、使ってくれてありがとう。この特製マッチ、蟲文庫でお買い上げの方、プレゼントでもらえるようだから、ぜひ、岡山、そして近隣の県の方、蟲文庫へおでかけください。
夜、アルトマン監督、エリオット・グールドがマーロウに扮した「ロング・グッドバイ」(原作邦題「長いお別れ」)を見る。やっぱりいいねえ。4度目くらいかな。それなのに、最後を忘れていた。あれ、そうなっちゃうのか。猫が出てきたり、変な瞑想と踊りにトップレスで耽る女性グループとか、ちびのくせに頭の切れたギャングや、そうそう、出入り口を管理する、映画俳優のものまねの好きな男とか、いかにも、という書けなくなったアル中の作家とか、周りに出てくる人物がみんな印象的だ。これは何年かおいて、また見たくなる映画だな。
買った本は今日は書かない。