ビートルズと吉田健一の一日

朝、TBS。服部文祥『サバイバル登山家』みすず書房、を取り上げる。じつは、服部さんの奥さんを知っているのだ。もっと言えば、服部さんの奥さんのお母さんを知っていて、荒川教室で知り合った。その娘さん、つまり服部文祥夫人にインタビューしたことがある。そのときは小学校の先生だった。清楚な人で、まさか登山家、しかも死と背中合わせの冒険野郎の奥さんになるとは思っていなかった。
放送終わり、いつものようにキャピタル東急で朝食会。考えたら、昨晩見た、ビートルズの番組で、来日した際の宿泊したホテルがこのキャピタル東急なのだ。ちょっと、感慨をもって朝食をたべる。この朝は、森本さんが学生時代、ハワイアンバントを結成していて、あちこちのクラブやライブハウスに出演していた話を聞く。これが裏芸能史ともいうべき貴重な話。当時、ロカビリー以前はハワイアンが全盛。ショーの司会をしていたのが当時大学生だった、徳光和夫露木茂。露木さんはめちゃくちゃ司会がうまくて、当時から有名だったよし。森本さんは司会をせず、演奏する側。日劇の舞台に立ったこともあるという。思わずメモを取りそうになる。職業病かしらん。
帰宅して、サン毎のグラビア取材の店出し、あれこれ調べる。一つ、締切りを忘れていて、メールで催促。あわてて書く。教員養成セミナーに連載中の古本ネタ。急なことなので、阿川弘之『なかよし特急』について書く。とっておきのネタだったのだが。
明日は娘の誕生日だが、夏休み中あまりにぐうたらしているので、誕生日に漢字のテストをすると宣言。その点数によって、誕生日の待遇をきめる。ひどい親だと言われるかもしれないが、なあに、いつも甘過ぎるから、ときにはいいのだ。
夕方、神保町へ。サン毎グラビア取材第一弾。「ランチョンと吉田健一」。吉田健一ビーフシチューが好きで、ただ、ビールを飲みながらは食べづらいので、と考案されたビーフパイを食べる。うまい。写真はビーフパイとビールと、持参した『書架記』。栃折久美子装幀の革装なり。
帰宅してアポ取りの続き。本当は今日中に書かねばならぬ原稿あるのだが、ここでもう力が尽きた。こんな日誌書く力あったら原稿を書け、っていうことだ。ほんと、そう思う。
あれ、いまBSでビートルズ特集していて、今朝、朝食をたべたキャピトルから生中継してらあ。