今年もあと11か月

あれ、うかうかしてたらもう2月。今年も先が見えてきました(ええかげんにしなはれや)。
昨日は終日、書評のための本読みと、原稿を書くための準備。今日はサンデー毎日の日なり。雨なので、バスで行こうと、バス停まで行って並んでいたら、財布を忘れたことに気づき、家に戻る。もうバスは間に合わない。駅まで歩くことにする。CDウォークマンに、新潮朗読CD、断腸亭日常を入れ、ほか仁鶴の落語、マイルス・デイビス「ウォーキン」などでたらめの組み合わせを用意し、歩く。
彷書月刊の連載で、鶴見線のことを書こうと、宮脇俊三『時刻表2万キロ』、川本三郎『我もまた渚を枕』などを手元に揃える。いろいろ、おもしろいことわかってきた。鶴見線を全面フィーチャーした笙野頼子芥川賞受賞作『タイムスリップ・コンビナート』がどうしても読みたくなり、以前、妻が所有せしが、すでに処分したとのこと。文春文庫に入っていることをつきとめ、昨日、増田書店、近隣の「ブ」「古本市場」「いとう」を回れど見つからず。今日、三省堂へ行くがここにもなく、書泉でようやく買う。見ると、古本のように紙が茶化ている。1998年の初版のままなり。と、断腸亭を読みしが、文体も少し古くなる。
同じく三省堂で、週刊ダイヤモンドの文庫コラム用に、矢野誠一『酒場の藝人たち』文春、山田風太郎『死言状』小学館青山光二『吾妹子哀し』新潮を買う。『吾妹子』は、今朝、サンデー毎日に書評原稿を送ったばかりだが、どちらも編集部に、文庫カバーを撮影用に渡さねばならずダブりを承知で買った。
神保町、雨のため均一はどこもお休み。@ワンダーが雨の日一割引きセールをやっているのに引かれ、珍しく店内へ。以前は、2階がほかの書店が分割で入っていたが、いまは2階も@ワンダーに。文庫売場が中公含めけっこう充実。新潮の棚から、サガン『すばらしい雲』の旧カバー(宇野亜喜良)を見つける。やっぱりいいですねえ。262円が約230円に。
サンデー毎日で、赤瀬川原平さんの著者インタビューをすることに。編集部から電話し、アポを取る。楽しみだ。
そのほかあれやこれやが頭のなかで交錯し、このところ、ときどき放心したように、街角で立ち止まってしまうことがある。電池が切れた機械のようにストップしてしまうのだ。これから矢作俊彦『悲劇週間』をなんとか読み終えてしまうよう、がんばるつもり。
あ、そうそう、友人の白石から、今年の「つま恋」コンサートの概要と申し込みの書面が3枚、ファクスで送られてくる。ちょっと読んだだけで、腰が引けるほど、あれこれ細かく、うるさい注意書きが書いてある。海外旅行へ行くようなめんどうくささだ。めんどうなことがいっさい嫌いなぼくは、もうテンションが下がってしまった。チケットは抽選。もちろん当たってほしいが、コンサート会場へ入るまで、入ってから、終わってからのあれこれ考えると、ちょっとなあ。